ランダムトーク
記事への評価
取材・執筆 : 安田正明 2016年6月19日執筆
カフェ・喫茶ショーの中で開催される「バリスタグランプリ」の審査員を3年連続でご指名いただきました。今年のチャンピオンは昨年に続き2連覇の岡部正博さん。香川県善光寺市で「バール・モトーレ」を経営しています。バリスタ協会の懸念は、バリスタの職人意識が強すぎて、接客が弱いことのようです。基本はサービス業です。岡部さんの笑顔は魅力的でした。ランダムトークです。
「外食散歩」のススメ。
外食業界人で仲間を作って「外食散歩」を楽しんでいます。エリアと日程を決めて集まれる方々だけで、飲食店をハシゴして歩き回ります。ルールは、1店舗あたり1人千円の予算。3月に立石、5月に吉祥寺、6月に西荻窪と開催しました。
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西荻窪では、17時からスタートして23時過ぎまでで、何と9店舗もハシゴしました。南口の路地を占拠する焼鳥「戎」ではトリハイ190円と名物いわしコロッケのデカさに驚き、台湾料理「珍味亭」では豚足に精力の付く三鞭酒を初体験し、立食い焼肉「ビーフワークス」ではこんなに食べて1人千円という盛合せに満足しました。
立食い寿司「にぎにぎ一(いち)」では口の中で解ける赤酢の酢飯で一貫(一個)100円に職人魂を感じました。ワインバル「キャラバン」では自社輸入するウズベキスタン・ワインをおっかなびっくり飲みました。最後の方は何を食べ飲んだのか不明ですが、アドレナリンが出っぱなしで刺激的な一夜でした。西荻窪も個性的な飲食店に溢れていました。
「外食散歩」は、いい顔にしてくれます。
「食べないと飲まないと」や「街バル」、「街コン」などのハシゴを促すようなイベントが東日本大震災の後、各地で行われてきました。居酒屋の原点とも言うべき店舗の並ぶ赤羽や立石ではハシゴを楽しむ観光客で賑わっています。
飲食店の役割は、友人や仲間と気兼ねなく集まれる場や、緊張や疲れを解きほぐしてくれる場、プロが作る美味しい料理を味わえる場などあります。それだけでなく、新しい食べ物や飲み物、人との出会いなど、身近にエンターテイメントが楽しめる場でもあります。ハシゴは飲食店自体を楽しんでしまおうという発想です。
今、メディアに取り上げられた店舗が人気になり、それを真似た店舗が林立するという時代です。日本人が好きなのはチェーン店よりも個店だったはずですが、今の個店は擬似チェーンのようになっています。
個性的な店舗が各々に評価される時代にしたいですね。そのためにも、それらを発掘する楽しみが味わえる外食散歩(ハシゴ)の魅力を広く知ってもらいたいです。赤羽や立石だけでなく、様々な街に実は個性的な店が埋もれていますよ。
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