ランダムトーク
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取材・執筆 : 安田正明 2016年5月8日執筆
GWの東京下町、門前仲町の飲食店は大賑わいでした。東京メトロのTVCMが効いたようです。アサリの深川丼を提供する店はどこも行列。深川育ちの人に聞くと、そんな丼は昔はなかったそうですが。地元の寿司屋では、天地真理や南沙織など昭和歌謡曲が流れ、カウンターでお客様は当たり前にようにタバコを吸っています。お客様は歌を口ずさみながらの昔話で、酒が進んでいます。音楽の力は凄いですね。シルバー世代が増えて、こんな雰囲気の店が増えそうです。ランダムトークです。
「ローズマリーズ」、待っても価値ある行列。
新宿駅南口バスターミナルの新施設「ニュウマン」に誕生した「ローズマリーズ」の行列に並びました。ニューヨークのウェストビレッジに2010年にオープンして以来、どんな時間帯でも1時間待ちは当たり前という人気のカジュアルイタリアンが海外初出店したという事で話題を呼んでいます。
屋上のファームで作るハーブを使ったり、東京近郊で取れたフレッシュな食材を使った自然派イタリアン。しかも客単価3000円程度。代官山にあった「イータリー」を思い出します。
ビルの作りが複雑で、「ローズマリーズ」にたどり着くまでが難しいですが、JRの線路が見下ろせる屋上庭園に面しており、テラス席もあって素晴らしい雰囲気です。ただ、テラス席は風で物が飛ぶと下を走る電車の運行に支障をきたすため、風が強いとクローズになるそうです。
並び始めたのは18時。10人ほどだったので大した事はないか、と思いましたが、店に入れたのは19時30分。夜は予約を受け付けているそうですが、お客様の出入りをほぼ感じず不思議に思っていました。入って分かりましたが、居心地が良過ぎて皆さん帰らないんです。

「ローズマリーズ」で並ぶお客様。
木材を多用し木の温もりを感じると共に、テーブルの間隔も隣席を気にしないほど広く、照明もアンダー。欧米で言うところの「コージーな」空間が出来上がっています。洞窟で皆で寄り添って焚き火をしているような、まったりとした空気が流れています。
私は1時間ほど居ましたが、その間、周りのお客様は誰一人席を立ちませんでした。客単価がリーズナブルで、回転率が低い。これでビジネスが成り立つのか、と疑問でした。営業時間を調べるとノンストップの11~23時。回転率の悪さを営業時間でカバーしています。
ニューヨーク本店は、どんな時間帯でも1時間待ちは当たり前という理由が分かりました。自然派イタリアンをリーズナブルな価格で提供するという意気込みをニューヨークのお客様が応援しているようです。日本店もクオリティをキープして、頑張って欲しいです。
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