ランダムトーク
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取材・執筆 : 安田正明 2016年4月10日執筆
梅雨の始まった台湾にいます。観光地は中国人観光客で溢れています。台湾に滞在した外国人観光客は2014年、991万人。2011年に600万人を突破し、3年で5割以上も伸びました。2015年はおそらく1000万人を超えているでしょう。世界的に人気の小籠包の名店「鼎泰豊(ディンタイフォン)」では、中・韓・日・英・仏の5ヶ国語で食べ方が説明されています。路面のあまり綺麗とはいえない店舗でも気の利いた所では、中国語以外には話せませんが、写真付きで日・英国語で表示されたメニューが出されます。中国語の分からない私には写真メニューは助かりました。日本は台湾の5倍の人口なのに、まだ外国人観光客2000万人。楽しみです。ランダムトークです。
「ビアエンジニア」に。メンテスタッフ改め。
ビール会社から派遣されてくる生ビールサーバーのメンテナンススタッフの方々の知識が凄いと、クラフトビアバーのバーテンダーが話してくれました。同店は洋酒バーからビアバーに最近、業態転換しました。地方のクラフトビール10種ほどを樽で扱っています。同時に大手4社の樽生も扱っています。
今まで、メンテナンススタッフは無口で洗浄だけしてさっさと帰ってしまうという印象だったそうです。新たにクラフトビールを扱うにあたり、ビールが通るホースの口径や長さ、炭酸ガス圧の設定に悩んでいました。泡ばかりになったり、凄い勢いで出てきたりと苦戦していたそうです。
クラフトビアバーのサーバーの裏側。
たまたま来たメンテナンススタッフに相談してみたら、溢れるばかりのビール愛でうんちくを語りながらノウハウを教えてくれたそうです。今では安定してどんなビールも抽出できるようになりました。特定のビール会社ではなく、4社のどのスタッフも知識が素晴らしかったといいます。
ビールはビール工場で造られた状態が一番美味しい。私は新入社員研修時に武蔵野ブルワリーで1ヶ月働きました。毎朝、ビールが流れるパイプを開けて味見をするのですが、美味しすぎてガブガブ飲んで怒られた記憶があります。ビールにストレスを与えず、なるだけ工場のまま、お客様の口元に届けたいですね。
その鍵となるのがメンテナンススタッフ。彼らの中にはビール愛に溢れる職人(クラフトマン)も多いようです。もっと評価してあげたいですね。肩書きも「ビアエンジニア」などいかがでしょうか。
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