ランダムトーク
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取材・執筆 : 安田正明 2016年2月7日執筆
もんじゃ焼店が並ぶ東京・月島。相変わらず、人気店は寒空の下でも行列が絶えません。そんな月島に昨年から個店が増えています。長屋のように棟の連なる古民家を改装し、狭いながらも良い味わいを出しています。昨年11月にオープンした、路地にぽつんとある焼鳥バルは週末、満席でお客様を帰していました。チーズがとろりとかかった牛スジ煮込み、カマンベールのアヒージョ風などワインに合うユニークな料理に次々とオーダーしてしまいました。オリジナリティーが個店の魅力ですね。ランダムトークです。
たかが氷、されど氷。
「プロント」が今年からハイボールやジントニック、モスコーミュールに使う氷を製氷機からカチ割りに変えました。弱いバータイムの売上をテコ入れするために、オーセンティックバーのような本格感を打ち出します。2016年は既存店売上高103%を目指しています。
カチ割り氷の良さは、ゆっくり凍らせているので、製氷機と違ってゆっくり溶けることです。ドリンクが水っぽくならない。飲み終わってもグラスの中で氷がゴロゴロしています。

カチ割り氷は美味い。
オーセンティックバーのバーテンダーから聞きました。氷屋から毎日氷をブロックで仕入れています。氷屋では大きな氷を作って、それをカットして店舗に届けます。しかし、カットした部位によって硬さが違うそうです。
そのバーテンダーは他のバーにヘルプに行って自店と氷の硬さの違いに気付きました。自店の氷屋に連絡すると、分かっちゃいましたか、とあっさり認めたそうです。それ以来、硬い氷を指定して納品してもらっています。
氷は中心が柔らかくて、外側は硬いそうです。賢いバーでは氷の部位を外側と指定して仕入れるそうです。部位ごとに価格を分けている氷屋もあるそうです。
バーテンダーのプロフェッショナリズムに驚かされます。「プロント」がオーセンティックバーをカチ割り氷で真似ますが、オーセンティックバーはその先をいってます。だから、1杯1500円でもお客様は喜んで頼みます。こだわりの深さが価格に比例します。
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