ランダムトーク
「丸源ラーメン」を秀インターワンの「にく次郎」が真似て営業妨害しているとして、ついに物語コーポレーションが12月16日、東京地裁に同社を訴えました。フードリンクニュースでも類似を今年5月に指摘しました。すでに、鳥貴族も同社の「鳥二郎」を訴えています。秀インターワンは本家に気兼ねしてでしょうか、「じろう」が好きですね(笑)。外食の発展には程よい真似は不可欠ですが、徹底的な仁義なきパクリは法律で裁かれるべきだと思います。ランダムトークです。
ホノルルに学ぶ、観光客マーケティング。
ホノルルマラソンを期にオアフ島に1週間滞在しました。暑いものと思っていたら、時折雨がザザッと降ってきて半袖では震えるほどでした。昨年のマラソンは雨が降り続きランナーは震えながら走ったそうです。しかし、雨上がりの空にかかる大きな虹に感動しました。
ハワイは言わずと知れた観光地。2014年には830万人が訪れました。6割は米国本土、他に日本、韓国、中国など海外から。ハワイ州の人口は142万人なので、人口の6倍の観光客が訪れています。
外食の人気で面白いのは同じ店に集中している事です。有名なのは、ロイヤルハワイアンセンターの「チーズケーキファクトリー」。様々な国の方々が集まってきます。レセプションでペイジャーを渡されて待つこと1時間。周辺の店で時間をつぶしてペイジャーが光ったので行くと、サーバーに名前を呼ばれてそのまま席に案内されます。チャンスロスを最小限に抑えています。このオペレーションはITがないと実現しません。

「チーズケーキファクトリー」は常にウェイティング。
同店はチーズケーキの種類の多さが売りですが、いわゆるアメリカ料理。ボリュームが多くてチーズケーキにまで到達する方は余りいませんでした(笑)。ちなみに、かつて東京・二子玉川にあった「チーズケーキファクトリー」とは無関係です。
アウトリガーホテルの「デューク」は白人で大人気です。伝説のサーファー名を冠した店舗です。コテージ風で照明がアンダー。白人の好きなコージーな空間を作り出しています。バーでふらっと立ち飲みするも良し、ビーチの見えるテーブル席をウエイティングで確保するも良し。使い勝手の良い店です。
観光客は初めてや、何年かぶりに訪れている訳なので、ガイドブックや口コミで人気と言われる店舗には行きたいのが人情です。行きたい店にお客様が集中して当たり前。店側は押し寄せるお客様を帰さない、そして、客単価を上げる努力をしています。
大型店でも間違えず、スムーズにメニューが出てきます。担当サーバーもウエイティング時に収集した名前でお客様を呼び、通る度に声をかけてくれます。店舗が巨大なので、担当サーバー制が上手く機能しています。
日本も今年、外国人観光客が2000万人を越える勢いです。今の日本の外食は国内を向き、小規模志向です。これでは、押し寄せる観光客をカバーできません。かつてのグローバルダイニングや、今のヒュージのような大規模志向に転換していく必要があります。加えて、ダイヤモンドダイニングが先駆けるような観光客マーケティングも取り入れれば、新しい外食スタイルが生まれそうです。
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