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フードリンクレポート

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2015年11月12日(木)19:07

二子玉川ショッピングの帰りにセレブ気分でちょい飲み!スペイン王室御用達グルメストア「マヨルカ」。

進撃のパン!急増するパン屋の進化系スタイルと未来を探る。

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取材・執筆 : 須田萌子 2015年11月12日

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 ここ数年、世の中のパン熱が上がっている。街に一軒しかなかったパン屋が、二軒、三軒と徐々に増え、テイクアウト専門だけではなく店内に飲食スペースを併設する「ベーカリーカフェ」「ベーカリーレストラン」も増え、天然酵母や国産小麦、無添加、オーガニックを謳う「こだわり派ベーカリー」も見かけることが多くなった。パン好き同士が集まって人気のパン屋を行脚する「パン屋めぐり」が流行り、日本各地のパン屋を求めてわざわざ旅に出るパンマニアも続出。数十軒のパン屋が一堂に会す「パンまつり」なるイベントも開催されている。今回は、フード業界の中で快進撃を続ける「パン屋」にスポットを当て、さまざまなタイプのパン屋を訪問。進化するパン屋のスタイルや今後の可能性についてレポートする。

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スペイン王室御用達グルメストア「マヨルカ」の日本1号店。

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ピカピカに磨かれたガラス張りの外観に、上質な雰囲気が漂う「マヨルカ」は2015年4月、セレブな街と進化する二子玉川の駅前にある複合施設「二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット」内にオープン。広々とした店内には手作りの惣菜やベーカリーをはじめ、グロサリー、ワインなどの高級スペイングルメがずらり。いわば食のセレクトショップだ。

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スペイン惣菜を量り売りするタパス&デリカテッセンコーナー。クスクスのサラダやキャロットラペなど10種類程度を揃えている。惣菜はすべて店内でプロの職人が作った無添加だ。

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生ケーキ、チョコレート、焼き菓子などのパティスリーも充実。

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ジャムやスパイス缶詰などのグロサリー、ワインなども豊富に揃う。

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ベーカリーコーナーでは、バゲットやドライフルーツ、木の実を使ったハード系のパンを中心に揃え、すべて店内での焼きたて。マヨルカ島の伝統的な菓子パン「エンサイマーダ」が看板メニューで、休日は1日3回の焼き上がりと同時に行列ができ即完売することで話題を集めている。
 
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「マヨルカ」は飲食できるカフェスペースを併設し、朝8時のオープンから17時半までは店頭で販売するパンや惣菜、ケーキなどを味わえる「カフェタイム」、18時から22時まではアルコールメニューやスペイン料理を揃える「ディナータイム」として朝昼と夜で営業スタイルを変えている。全34席あり、オープンテラスなので買い物の途中にふらりと立ち寄りやすい。

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ディナータイムはテーブルにアルコールメニューを設置。キャンドルも灯されムードもアップ。カフェタイムはセルフサービス形式だが、ディナータイムはテーブルで注文するスタイルとなる。

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アルコールは、ビールや食前酒、カクテル、スペインワインはボトルで11種類もラインナップ。

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スペインビール「イデット」(750円)。このほかにスペインビールは2種類あり、マヨルカのスペイン愛を感じられる。生ビールは、サントリープレミアムモルツ(650円)。

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サントリーとマヨルカはコラボレーションイベントとして、夏季期間(7月2日〜9月23日)に、マヨルカの店舗前にビアテラスをオープン。ビールに合うタパスを提案していた。

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ディナーのフードメニューはマリネやパテなどのタパス、アヒージョやイベリコ豚のグリルなどのスペイン料理をラインナップ。本日のおすすめが書かれた黒板メニューもありビストロやバルの雰囲気だ。食事はグルメストア内で販売されているタパスやパンの注文も可能で、パンやアルコールとの相性を考えてオーダーするのも楽しい。

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ディナー限定で提供している食事パンは、一切れ(54円)から注文できる。皮はカリッとクラムはもっちりとした食感で粉の旨みが力強く、濃厚な味わいの田舎風パテ(972円)と相性抜群。

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オリーブバゲット(216円)。店内のベーカリーコーナーで販売されているものをスライスして提供してくれる。グリーンオリーブの塩気が効いているので、何も付けずにそのままグラスワイン(702円)やスペインのスパークリングワイン「カヴァ」(756円)と一緒に。

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タパスの定番「キャロットラペ」(100gあたり324円)。タパス&デリカテッセンコーナーで販売されている惣菜はテイクアウト同様に量り売りで、好みの分量を皿に盛り付けてくれる。フェタチーズとオレンジの酸味が爽やかで口直しにぴったり。

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フラメンキン(993円)。ゆで卵とパプリカ、生ハムを豚肉で巻き、細かいパン粉をまぶして揚げたスペイン・アンダルシア地方生まれのロールカツ。本格的なスペイン料理に出会えるのも「マヨルカ」の魅力だ。

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牛ハチノスとひよこ豆のトマト煮込み「カジョス」(1,296円)。コクのあるトマト風味には、シンプルなバゲットを。料理に合わせてお店のスタッフもパンを提案してくれるので、つい、パンを食べ過ぎてしまう。

 ファッション、ライフスタイルショップなどのショッピング施設、シネコン、スポーツジム、オフィス、ホテル、タワーマンションまでを含めたひとつの「街」とも言える巨大複合施設「二子玉川ライズ」。さまざまな顔を持つ施設の一角に「マヨルカ」はあるため、訪れるお客様は若いカップルや女性グループ、中学高校生の子供連れのファミリー、60代前後の夫婦、買い物帰りの仲良し母娘など世代も幅広い。

 屋外に面した飲食スペースなので、お客様の滞在時間は1時間〜1時間半程度と短く、お酒を1〜2杯とサラダ、タパスなどをシェアして軽く食事をしているお客様がほとんどだ。「マヨルカ」のコンセプトは「常に出来立ての手の込んだ最良の料理を提供すること」。質にこだわり丁寧に作られた料理は、目にも美しく、食べて美味しく、ほんの1時間の滞在であっても、お客様に充実感を与えてくれる。二子玉川のショッピング帰りや仕事帰りに、ワインとタパスとパンで、プチ贅沢な気分に浸れる「ちょい飲み」カフェ&バーなのである。



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