ランダムトーク
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取材・執筆 : 安田正明 2015年10月12日執筆
宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)小学校のお別れイベントに参加させていただきました。東日本大震災で大きな被害を受けた校舎を解体することが決まりました。神奈川の外食経営者の東北支援ボランティア団体、かながわイレブンでお別れの屋台村を校庭に設けさせていただきました。震災直後から炊き出しボランティアを続けてきた縁です。卒業生が続々やってきて、美味しい笑顔を沢山いただき、私たちも元気をいただきました。
こころざし(神奈川県茅ヶ崎市)の志村冬樹氏は「2011年4月に炊き出しに来た時は、屋外でプロパンの火のつけ方も分からない始末で、自分が情けなかった。その悔しさから屋外イベントに数多く出店して腕を磨いた。今回は自信を持って美味しいソーキそばを提供できた。自分を成長させてくれた名取に感謝している」と、かながわイレブンを代表して閉会の辞を述べ、会場の涙を誘いました。ランダムトークです。
日本外食もビックビジネス化の予感。
中国なのに手厚いサービスで有名な火鍋チェーン「ハイディラオ」が9月、ついに日本に上陸しました。待ち時間にネイルや靴磨きのサービスがあり、食事中には頻繁におしぼりを替えてくれ、鍋の〆の麺はカンフー張りの曲芸で麺玉を伸ばしてくれます。
「ハイディラオ」は1994年、四川省で開業しました。HPによると北京25店舗、上海15店舗を始め中国に122店舗あります。海外は米国カリフォルニアに1店舗、シンガポールに2店舗を展開しています。オシャレな空間、中国とは思えない手厚いサービスで、伝統的な火鍋を提供している事が魅力です。
日本は海外3ヶ国目。東京・池袋東口のヒューマックスパビリオン5~6階の2フロアを占めています。最上階には、同じく中国人観光客に人気のしゃぶしゃぶ食べ放題「モーパラ」が今年6月にオープンしたばかり。中国人御用達ビルになってしまいそうです。
一週間前に電話で予約すると、満席と断わられました。当日ダメもとで行ってみると、エレベーターが開くと椅子に座った待人だらけ。中国女性サーバーから番号の書いた紙を渡され、待つ事30分。周りのお客様は皆、中国語。途中で、後どれ位待つのか彼女に日本語で聞いても通じません。彼女はたまに椅子を回って番号を確認しています。300席と巨大店舗のせいか意外と早く案内されました。
店内な2フロア吹き抜け。天井からは巨大なシャンデリアがぶら下がっています。白を基調とした内装に白いテーブル、黒革の椅子がモダンな雰囲気を醸し出しています。屋台のような汚い店で食べるのが火鍋、というイメージは覆されます。
オーダーは全てiPad。サクサク動くし、注目もしやすい。2種のスープを選ぶと、片方のマーラーが辛すぎて、どんな具材を入れてもマーラーの味ばかりで、具材の違いをあまり楽しめない感じです。面白いのは漬けダレ。380円でタレバーから自分の味をブレンドできます。但し、わけのわからないタレが沢山並んでますが。
鍋の〆はカンフー麺。席でパフォーマンスしてくれて一人前330円と安い。酒類は紹興酒やワインもあります。瓶ビールは4社を揃え、生ビールはザ・モルツ。しかし、見渡しても他のお客様は無料の水だけが多かったです。客単価は4000円辺り。
中国人留学生のカンフー氏に聞くと、働く人もお客様も日本に住む中国人ばかりだと。観光客はまだ来ないそうです。正に、リトルチャイナ。
海外のレストランビジネスは大型店舗が中心です。「ハイディラオ」は北京だけで何百席もある店舗を25店も運営しています。池袋店は年商10億円を目論んでいるように見受けます。方や日本はこじんまりした店舗が大半。一店舗当たりの売上は20倍以上の差がありそうです。
海外外食企業は大型店舗が当たり前。投資も大型ですが、儲けも大型です。中国だけでなく、他国からも今後、巨大店舗が押し寄せてくるでしょう。日本でもグローバルダイニングは大型店舗ばかりを展開していました。ワイズテーブル、うかいもそうです。日本の外食がビッグビジネスに変わる転換期を近い内に迎える予感がします。
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