ランダムトーク
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取材・執筆 : 安田正明 2015年8月16日執筆
真珠湾攻撃のあった1941年、外食という言葉が生まれました。外食の始まりは江戸時代の参勤交代。明治時代に洋食が紹介されました。昨日はスペインバル、今日は和食、明日はイタリアンなど、今の日本人が飲食好きとなったルーツです。戦争時、食料統制の一貫として、1941年に政府から支給される外食券を持っていないと飲食店で米飯が食べられない制度が施行されました。歴史をかみしめながら、今の外食文化に感謝したいですね。ランダムトークです。
銀座高級クラブに学ぶ、ボトルキープ。
銀座で30年以上続き、今も繁盛している高級クラブの話を業務用酒類卸の方から聞きました。30年と言うとバブル崩壊も生き残った訳です。座って5万円、酒類は別です。酒代から換算すると月商9千万円と推測され、土日休みを勘案すると日商400万円くらい。でも、客単価10万円とすれば40人で到達する金額です。
酒類は高額なものは在庫せず、都度注文。取引卸は銀座の飲食ビルの一角を借りて、クラブからの注文を待ちます。注文後、20分以内に届けるルール。しかも、夜中も届けます。取引金額は上がりますが、大変な努力が必要です。お客様はホステスに囲まれ、ちやほやされる中、卸は酒を手に自転車で急いで駆けつけます。それを店は涼しい顔でお客様に提供します。

普通よりもちょっと高め酒をボトルキープさせる。
客層は、30~40歳台のIT系経営者が増えているそうです。彼らは六本木に生息していましたが、銀座にも流れて来たようです。彼らを相手にするホステスさんは普通にイメージする派手目の方々とは違うようです。清楚で美しい、自分の秘書にしたいような感じがウケているそうです。クラブ側の採用センスの良さがポイントですね。求人サイトによると彼女達は日給3万円以上。でも狭き門です。
クラブのウリはホステス。彼女達に見栄を張ろうとお客様は金を使います。高級レストランもそうです。デートで連れの女性に見栄を張ろうとお客様は金を使う。見栄消費です。
普通の店に振り返って考えると、今はほとんど無くなってしまいましたが、ボトルキープは見栄消費ですよね。「俺のボトル出してよ」と店に言うと、連れが「常連なんですか。カッコいい」と返してくれて見栄心をくすぐられる。景気の浮上と共に常連になりたいお客様も増えているのではないでしょうか。その際は普通よりもちょっと高め酒をボトルキープさせる事がポイントです。杯売りよりも割安で、しかも見栄を張れるブランドが求められます。
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