ランダムトーク
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取材・執筆 : 安田正明 2015年7月19日執筆
「熱中屋」でスリランカ人のサーバーが働いていました。普通に日本語が話せますが、九州料理専門店なので特殊なコトバも行き交います。お客様の立場としては、オーダーがちゃんと通っているのか心配になります。海外の外食で働く日本人も現地の方々から同じように心配されているのでしょう。働く側の勉強も必要ですが、お客様側の理解も大事ですね。ランダムトークです。
お金よりも知識持ちの時代に。
横須賀・佐島に「MARINE&FARM」というレストランが17日にオープンしました。「すみれ」「野郎ラーメン」などを展開するダイニングイノベーショングループの新店です。崖の上でまるで海の上に立っているかのような絶景が楽しめます。夕方には富士山に落ちる夕日を眺めながら、泡モノで乾杯すれば最高です。ただ、逗子駅からタクシーで20分以上と電車で行くには辛いですが、その価値は十分あります。
「MARINE&FARM」の神奈川県産特選牛肉のステーキ 3800円
同店は「EAT LOCALLY」という三浦半島の食材を使い地産地消がコンセプト。、同店のプレゼンシートに今のトレンドの説明で的を得てると思った文章を見つけました。以下に抜粋します。
「リーマンショック後、ある種の価値体系を持った人たちが、アメリカという文化の中でひとつの流れを形成し、それが日本に波及的に影響を与え始めている。その人たちは、コーヒーを飲むにも、食事をするのも、買い物をするのも、スターバックスや大手のチェーン店や量販店を避けて、地元の個人経営の店を好み、健康志向で、添加物や保存料が入った食材を避け、(中略)、口に入れたり、身に着けたりするものがどこで造られ、どこからやって来たのか考えよう、社会的責任に重きを置く企業を支持しよう、『より大きいものをよりたくさん』という消費行動と決別しよう(後略)」
今流行のサードウェーブ・コーヒーもこの流れです。日本酒や日本ワインの人気も同様です。知識欲の旺盛な高学歴の方々がこの流れを牽引しています。お金よりも知識を重視するという事でしょうか。金銭欲を追求することがカッコ悪い事になり始めたようです。農業やNPO法人など社会貢献型の法人で働きたい若者が増えているのもこの流れです。とんでもなく高額の新国立競技場計画に対し、見直しの世論が高まり、政府をも動かし始めた事も同様の考え方が背景にあるのではないでしょうか。
この流れは止まりません。店側が勝って、お客様が負けるような外食経営は見直した方が良いです。景気が上昇傾向にある中、居酒屋業態は未だに厳しい局面にあります。しかし、店側もお客様も勝つ居酒屋は繁盛しているように思います。今のお客様は知識を多く持った賢い方々です。

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