フードリンクレポート
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取材・執筆 : 桐田政隆 2015年7月2日
地元・長野で5店舗を展開し、2009年から東京に進出した「信州炉端 串の蔵」。東京でも長野の店舗と同様に、信州直送の自慢の食材を使った料理を楽しむことができ、すでに新宿に3店舗を展開する人気ぶりとなっている。今回は新宿駅東口から徒歩一分の新宿東口店に訪れた。
「信州炉端 串の蔵 東口店」 180の席数を誇り、小~大まで個室も豊富。
店内のインテリアには信州ゆかりの木樽などを用い、温かみのある雰囲気が感じられる。
新宿東口店の売りの一つである、最大85席の大広間。マイクやプロジェクター、スクリーン設備なども設置されており、大人数の宴会にも便利な店舗だ。
「信州炉端 串の蔵」を展開する有限会社串の蔵では、1995年の創業以来、ビールの取り扱いはアサヒビール一筋。ドライプレミアムは2014年の3月から導入した。営業本部 部長 橋口 学氏に話を聞くと、「現在、飲食店は安さを追求するお店と、本物志向を追求するお店の2極化が進んでいると思います。「串の蔵」は弊社ならではの信州食材を贅沢に使い、手作り感を追求しているので後者にあたるわけですが、ウチのようなお店にとって昨今はプレミアムビールの存在が不可欠になってきている。あるかないかでお店のグレードにも関わってくると思います。ですからアサヒビール一筋の弊社にとっても、新しいプレミアムビールの登場は渡りに舟でした。ドライプレミアムがあることで、料理だけでなくビールも本物志向を追求している姿勢もお客様に演出できますからね」。
「串の蔵」ではスーパードライの中ジョッキを520円。全く同じ中ジョッキでドライプレミアムは580円で提供している。「弊社の会長は創業以来、ドリンクはできるだけ安くしたいという信念を貫いています。またドライプレミアムについては、できるだけこのひと手間掛けた贅沢な味わいを、より多くの人に飲んでもらいたいという考えもありました」。またすぐさま生ビールと仰るお客様以外には、「最初の一杯はたった60円違いで、よりプレミアムな味わいが楽しめるドライプレミアムはいかがですか?」とオススメすることもあるといい、そうしたお客様の反応とオーダー率も上々だという。「年齢層としては若い方よりも、高級感を求める中~高齢層の支持が高いですね。具体的には接待でお客様によりいいモノを飲んでもらいたいというシーンや、年配のカップルの方にも大好評なんですよ」。
「ドライプレミアム」(580円)
「馬刺し 5種盛り」(1880円)。「信州サーモン刺身」(780円)。「元祖 どでか山賊焼」(650円)。
そしてこうしたお客様は他の取り扱い店舗と同様に、2杯、3杯とドライプレミアムから離れられなくなるお客様が特徴なのだそうだ。「導入以来、ドライプレミアムを飲まれるお客様の客単価は3%ほどアップしていますね。また他社さんのビールを好まれるお客様にも好評で、ビールの売上UPにもつながっていると思います。またウチは大広間の客席が特徴なんですが、ドライプレミアムの導入は宴会需要にもいい影響があります。宴会は多くのお客様がいらっしゃるので、複数の銘柄のビールを用意できないかと訊ねられることも多いのですが、ウチでは要望によってドライプレミアムの飲み放題も提供するときもあります。すっきりとした味わいを求めるお客様には鉄板のスーパードライ、そしてコクと深い味わいを求めるお客様にはドライプレミアムを提供できますと説明すると、安心される幹事様も多いですね」。
営業本部 部長 橋口 学氏
「串の蔵」ではアサヒビールの工場見学やセミナーなどの研修も積極的に開催している。「そうした機会のなかで時代のニーズを先行くエクストラコールドや、ドライプレミアムの開発秘話などにも触れてきましたが、やはりアサヒビールさんはすごいなと感じるんですよ」と話す橋口氏。最後に、「ドライプレミアムの浸透によって今後も引き続き、お客様の満足度とリピート率を高められるはず」と、さらなる期待を込めていた。
<店舗情報>
串の蔵 新宿東口店
東京都新宿区新宿3-34-16 池田プラザビルB1F
TEL:03-6457-8649
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