ランダムトーク
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取材・執筆 : 安田正明 2015年4月26日執筆
「鳥貴族」がパクリ業態だとして「鳥二郎」を訴えたニュースが駆け巡りました。昨年12月にフードリンクニュースで疑惑を取材した記事のPVが大きく増え、テレビ局からの問合せもありました。小学校居酒屋「6年4組」を展開する阪神食品も以前、「鳥二郎」の秀インターワンを訴えました。1年がかりでパクりを認めさせたそうです。居酒屋業界のレベルの低さを世間に露呈させたとも言えます。ランダムトークです。
パクリは止めよう。
友人の食器卸、ローヤル物産が恵比寿に昨年10月にオープンさせた一般向けキッチン雑貨店「THE HAERVEST KITCHEN GENERAL STORE」に遅ればせながら行ってきました。
JR恵比寿駅西口から線路に沿った坂を登り上がった丘にあります。人気の「亀戸ホルモン」や、タワーレコードの「タワーダイニング」などレストランがポツポツ並ぶこれから注目の通りです。
家のキッチンを快適にするデザイン性の高いグッズが並んでいます。一番人気は瓶の中に野菜を詰めるジャーサラダ用のガラス瓶。100年以上の歴史を持つ、アメリカの缶会社ボール社のものだそうです。
業務用の食器卸なのでショールームが必要です。その用途と実際の店舗を兼ねて、「Farm to table Y」というカウンターのみ12席のレストランを併設しています。「Farm to table Y」を運営するのはADエモーション。1996年に恵比寿でオープンの「フミーズグリル」で話題をさらいまさしたが、今は「デキシーダイナー」などを商業施設を中心に展開しています。
「Farm to table Y」では、大きなテーブルとキッチンがドッキングし、席によっては目の前で調理の様が見えます。5000円で10皿ものコースメニューのみ。メニューには産地と食材のみが記され、調理方法は明かされていません。食材をどう仕上げるのかワクワクしながら待ちます。それを食器卸ならではのユニークな器に盛り付けます。しかも、テーブルに用意されているカトラリーは、ナイフ、フォーク、スプーン、そして、何とピンセットです。
圧巻は、卵。白皿に藁をひき殻のままの卵と少しの野菜が出されます。そして、目の前に熱々のフライパン。そうです、自分で目玉焼きを作るんです。その意外性に感動してしまいました。
原価をかけなくてもお客様に感動を与えることができるんです。でも、シェフは大変です。誰でもできることではありません。こんな属人的な事が外食に求められる究極ですね。これを多店舗化できるノウハウに変えていくのが外食ビジネスの醍醐味です。安易に他人のノウハウをパクるという風潮は止めて欲しいですね。
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