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ランダムトーク

フードリンクレポート

2015年3月29日(日)21:25 ランダムトーク

6次産業ブーム。どこまで「見える化」できるか。

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取材・執筆 : 安田正明 2015年3月29日執筆

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 東京・門前仲町の「お江戸深川さくらまつり」に行ってきました。川沿いに連なる桜を岸から眺めるだけではなく、和船に乗って川側からも桜を楽しめます。三味線を奏でる舟の新内流しも江戸情緒を盛り上げます。門前仲町名物の深川めしを売る露店が数店ありましたが、差が歴然。竹皮の容器に入れたり、蒸し立てを提供するといったシズル感を演出する店舗の勝ちでした。ランダムトークです。

 6次産業ブーム。どこまで「見える化」できるか。

 3月27日、東京・原宿の明治通り沿いに東急不動産の新商業施設「キュープラザ原宿」がオープンしました。フジオフードの「デリスタルト&カフェ」、ゼットンの「アロハテーブル ハワイアン スウィーツ&タパス」、バルニバービの「グッドモーニングカフェ&グリル キュウリ」、ユニマットの「シックスマーズ ステーキ&バル」、オペレーションファクトリーの「スミス」など有名外食企業の洋業態が揃っています。

 同施設で山手線内側に初出店となったのが、立川を中心にイタリアンなど9店舗を展開するマザーズ。9階に「カンテラ」というピッツェリアを出店させました。東西両側にテラス席を持ち、東は六本木ヒルズ、西は代々木体育館が望めるという絶好の物件です。

 「カンテラ」の名物は、国産小麦を店内で挽き薪で焼き上げた全粒粉ピッツア。生地に味があり、美味しい発見がありました。大きなピザ窯の近くには、小麦を挽く石臼が自動で回転しています。

 蕎麦と割烹料理を出す人気店「石楽」では店内に蕎麦を挽く自動の石臼を設置しています。東京、横浜、大阪と次々と展開中。ロサンゼルスのラーメン「Tatsu Ramen」」では店内に製麺所があります。日本人に習って、米国人が麺を作っています。うどんの「丸亀製麺」が製麺所を店内に設けて日本全国に展開したことがきっかけとなったのはと推察します。

 今話題のサードウェーブコーヒー。ほとんどの店舗が焙煎工場を店内に持っています。ロサンゼルスで訪れた「ブルーボトル」、「スタンプタウン」ではガラス越しに覗ける焙煎機械はアートでした。最近進出した東京と異なり「ブルーボトル」はガラガラでしたが。

 加工行程の人気は、外食の6次産業化と呼応しています。生産現場は外食店舗では見せられません。「塚田農場」のように、生産施設や生産者の写真を見せることしかできません。しかしながら加工現場は可能です。調理師の手に渡る前の川上をいかに「見える化」できるかにかかっています。

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