ランダムトーク
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取材・執筆 : 安田正明 2015年3月22日執筆
ロサンゼルスに行ってきました。湿気をほとんど感じないウエストコーストの風は気持ちいいですね。しかし、ダウンタウンには通りにホームレスも見かけます。麻薬中毒のような方もいて、何が起きても不思議ではありません。3年前の訪問に比べて増えているように感じました。好景気の裏で、貧困層が増えているようです。ランダムトークです。
日本人がいなくても日本食。
日本食の人気が白人の間でもメキメキ上がっています。ロサンゼルスに飛ぶ前の成田空港。フードコート「Tokyo Food Bar」ではラーメンに長い行列。「すし京辰」では、ちょっと飲んでつまむと5千円はかかるにも関わらず、行列が出来ていました。どちらも、アジア人より白人の方が目立ちました。
ロサンゼルスのダウンタウンでは、手巻き寿司のバル「KAZUNORI」に行列。コの字型カウンターで、内側のスタッフが手巻き寿司を握ります。注文書にチェックを付けてオーダー。酢めしは温かく、巻きは緩いですが、海苔もしっかりしていて美味いです。大関のワンカップもあり、私も思わず頼んでしまいましたが、向かいの白人女性も飲んでいました。経営はローカルです。
「Tatsu Ramen」は14歳で家族と米国に渡った日本人の青年が経営するラーメン店。脇を「一風堂」のOBが固めます。特徴は店内での製麺。また、表に出る調理者、サーバーは白人と黒人。日本人は製麺やスープのチェックという裏方に徹しています。その結果、お客様はローカルばかり。日本人はいません。
日本人スタッフがいると本物の日本食だと言われていた時代はもう過去のもののようです。日本のイタリアンでもそうですよね。イタリアンが流行り始めて「イタメシ」と呼ばれたバブル時代はイタリア人スタッフがもてはやされましたが、今やイタリア人がいない店舗ばかりです。美味しければ誰が作っても良い訳です。海外でも日本食がポピュラーになってきたという証拠です。
日本からロサンゼルスに乗り込んでラーメン&炉端「JINYA」を展開する高橋知憲氏。2010年にビバリーヒルズに1号店を開店させ、現在は直営・FC合わせて9店舗。出資家やFCが集まり、年内には20店舗にまで拡大する勢いです。「JINYA」は日本人が経営しているとは思えないような米国人顧客を強く意識した店舗デザイン。ローカルで行列を作っています。
日本料理は世界で新しい次元を迎えています。日本人が作ったり接客する必要はない時代が来ています。それくらいポピュラーになってきました。白人や黒人が握る寿司も当たり前になってくるのです。
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