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取材・執筆 : 安田久 2015年3月4日
2月25日(水)「外食虎塾」特別講座「株式上場入門編」第4講義が開催された。毎回多くの学びがある本講座だが、回を追うごとに塾生達の知識も深くなり、会社規模や状況を問わず一歩ずつ全員が確実に上場へ近づいている様にさえ思う。それほど実践的で実りの多い講座となっているのではないだろうか。本日もどんな講義が聞けるのか、塾生達はどんな成長を遂げるのか、そんな期待と緊張のなか静かに講義は始まった。
外食虎塾株式上場入門編セミナー。向井誠氏(左)、武永修一氏(中)、安田久塾長(右)
第1部は新日本有限監査法人シニアパートナー、向井誠氏が登壇。監査法人の役割や「利益管理と情報開示」をテーマに講義が始まった。監査法人とは実際にどんな仕事をするのか、掛かる費用はどれくらいなのか、契約するタイミングはいつ頃なのか、未上場企業にとって監査法人は日頃馴染みの少ない法人だと思うが、決して会社の敵ではない。むしろ会社法に則った正しい管理ができるように指導してくれる側面さえある。
新日本有限監査法人シニアパートナー 向井誠氏
そして上場会社にとって重要な情報開示は、どのような手順でどのような内容の開示が必要なのか、社内の体制としてどのような管理部門の構築が必要なのか、また、日頃会社がおこなっている税務処理と上場会社に必要な会社法に則った企業会計の違いなど、監査法人側の角度から展開される講義は、上場を目指す塾生達には聞き逃せない内容の講義となったのではないだろうか。
第2部は株式会社オークファン、代表取締役社長、武永修一氏が登壇した。2000年9月個人事業によりオークション売買事業を開始。2009年にオークファンを設立し2013年4月に東証マザーズに35歳の若さで上場を果たした。講義はオークファンの収益の構造や武永氏の歴史から始まった。
株式会社オークファン 代表取締役社長 武永修一氏
武永氏は幼少期や学生時代からゲームなどの転売で商売をしていたという天才だ。そして大学時代に中古ショップでPCを売ろうとしたら4万円の評価額を付けられた、価格に納得がいかずオークションで試しに売ってみたら、なんと15万円になった。そんな経験からオークション売買を始め、見事にマザーズ上場を果たしたのだ。
上場における心構えは「ぶれない」「諦めない」「二の矢を受けない」この三つが大事。そして上場に必要なのは強いCFOだと話す。
しかし上場する前は苦労もたくさんしたという。大きな損失を出したり、組織化に苦労し人がなかなか定着しないなどの辛い時期もあった。それでも上場した今、上場は通過点だと武永氏は話す。そこからより厳しい戦いが待っている。そう語る武永氏の今後の活躍から目が離せない。
真剣に耳を傾ける塾生たち。
今回で前半戦の4回が終了し、上場とは何か?上場するために必要な知識は?上場する必要があるのか?塾生達の目には少しずつ見えてきたのではないだろうか。次回からの後半戦で塾生達はどんな答えを見つけるのか。楽しみである。
次回3月11日(水)外食虎塾特別講座【株式上場入門編】第5講義は、社会保険労務士法人、大野事務所、パートナー社員、野田好伸氏。ジャストプランニング株式会社、代表取締役社長、吉田雅年氏が登壇する!
スポット参加は若干5名迄!参加受付中!
お申し込みはこちらから!http://gaishoku.jp/
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