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取材・執筆 : 安田久 2015年2月2日
1月28日(水)、外食虎塾特別講座「株式上場入門編」第2講義が開催された。同講義は、上場について一から学ぶ事が出来る特別な講座である。上場の専門家や上場している経営者達から直接話を聞く事が出来るため、全国から集まった塾生達の目は真剣そのものだ。今回の第2部には東証2部に上場されていて、官公庁や企業の福利厚生業務の運営代行サービスを行っている株式会社ベネフィット・ワン代表取締役社長白石氏が登壇する。上場社長が語る上場についての講義、どんな話が飛び出すのか楽しみである。
外食虎塾「株式上場入門編」開講。
第1部は前回に引き続きIPOコンサルタント、株式会社アイ・コンセプト代表取締役社長鈴木氏の講義から始まった。
今回のテーマは「事業計画書の描き方」である。社長の思いを伝えるために、どのような事業計画書を描けばいいのか。事業計画書は何故重要なのか。そして証券会社やVCは事業計画書のどこを見ているのか。自社の強みや弱みの見せ方、同業他社との比較の仕方など実際に事業計画書を書くためにすぐに役に立つ内容であった。
第1部の後半はサッポロビール株式会社ベンチャーキャピタリスト西條氏が登壇し、実際に出資する側からの貴重な話を聞く事ができた。1店舗ごとのPLや店舗ごとの賃貸契約書、そして事業計画書などの資料を元に投資委員会を開き検討する。出資する会社を決める時に重要なのは、利益の出るフォーマットを持っている事、社長が聞き耳を持っている事、財務に強いNo.2がいる事、と西條氏は話す。
そして、第1部の質問コーナーで塾生の質問に対し鈴木氏が言った「首尾一貫して言ってる事が変わらない事が大事、結局はその社長を信用できるかがポイント」という言葉に西條氏も大きく頷いていた。
第2部は、株式会社ベネフィット・ワン代表取締役社長白石氏が登壇した。1996年28歳の時にパソナから社内ベンチャーで独立。福利厚生のアウトソーシングという信用が大事なビジネスだったので信用力を得るためにもパソナと三菱商事のジョイントベンチャーでスタートした。その後2004年にJASDAQに上場し現在は東証2部に上場している。
白石氏の講義は、上場する意味やメリットデメリットなど上場社長がリアルに思う事を惜しみなく話してくれた。上場する時に大事な事は証券会社などのパートナー、さらにはどの担当者が付くかどうか。その為には情報や人脈が大事。そして上場後にダメになっていく会社もあるが、成功する会社に共通している事は上場をスタートにしているかどうか。上場をゴールにしてしまうと上場後に社内がばらばらになってしまう事もあるので上場後のケアも考える必要がある。
真剣に上場に関する話を聞く塾生たち。
そして資本政策や株主構成もすごく重要。誰を株主にするのかよく考えた方がいい。今は間違いなく上場ブームが来ていると白石氏も体感しているという。ただ、上場失敗の事例はいくつもある。白石氏が実際に見た事のある上場失敗の事例を聞いて、塾生達に緊張が走っていた。上場には知識も準備も必要なので、上場に失敗しないようにしっかり外食虎塾特別講座「株式上場入門編」で塾生達には学んで欲しい物である。
次回2月12日(水)外食虎塾特別講座【株式上場入門編】第3講義は、あいわ税理士法人、パートナー税理士、杉山康弘氏。シンプロメンテ株式会社、代表取締役社長、内藤秀治郎氏が登壇する!
スポット参加は5名迄!
参加受付中!
お申し込みはこちらから!http://gaishoku.jp/
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