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ランダムトーク

フードリンクレポート

2015年1月18日(日)18:39 ランダムトーク

酒類を巡る仁義なき戦い。

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取材・執筆 : 安田正明 2015年1月18日執筆

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 第10回居酒屋甲子園の方針発表会が開かれました。元気あふれる進行でした。上海でも中国版が1月13日に開催されました。第9回は全国大会の観覧者数が1千人も減ってしまいましたが、5千人に復活できるのでは。ランダムトークです。

 酒類を巡る仁義なき戦い。

 コンビニ「ミニストップ」が東京・新日本橋に昨年9月に出店した「CISCA(シスカ)」が"コンビニ呑み"として話題になっています。買ったお酒を店内のイートインコーナーで飲むことを勧めています。棚に並ぶお酒の酒類も多く、買ったつまみも皿に盛りつけてくれる。大韓航空よりも良いサービスですね。

 アジア各国でもコンビニの前のちょっとしたスペースに必ずテーブルと椅子が置かれ、夕方には仕事を終えた男性客が集まってきて、コンビニで買ったお酒で盛り上がっているシーンは当たり前です。ウチの事務所が入るビルの1階にセブンイレブンがありますが、その前の空きスペースにテーブルと椅子を並べれば繁盛しそうです。

 高級スーパー「成城石井」は東京・麻布十番の店舗の2階で2013年12月にワインバー「Le Bar a Vin 52(ル バーラ ヴァン サンカン ドゥ)」をオープンさせました。帰りがけに1階の小売店舗で飲食したワインやフードを買って帰ったり、家の近くの成城石井で思い出して買ってくれることを想定しています。人気で、昨年11月には単独店舗として横浜・関内にも出店しました。

 同じく高級スーパー「紀ノ国屋」はJR東日本と提携して三鷹駅ビルに昨年10月、物販と飲食をミックスさせた「KINOKUNIYA vino kitchen(キノクニヤ・ヴィノキッチン)」をオープンさせました。

 小売が特に酒類を売りに外食に進出するケースが増えています。かつて街の酒屋には店内でお客様にお酒を飲ませる「角打ち」というスペースがありました。会社帰りにに缶詰や乾き物をつまみにカップ酒を飲む男性会社員が通っていました。

 昨年から吉野家の「吉呑み」を典型として、酒類は売れないとされたファーストフードやファミレスが酒類の販売を積極的に進めてきました。これに合わせるように、小売も酒類を販売する外食に進出してきた訳です。

 若者の低アルコール化により酒類の消費量は伸び悩んでいます。成熟した酒類マーケットの外食と小売の間での奪い合いが始まりました。業界を越えた、業界の流儀が通じない、仁義なき戦いです。

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