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2014年9月08日(月)16:07
ゼンショーが陥った「世界から飢餓と貧困を撲滅する」、壮大なミッションと従業員逃亡の間の溝。
有名企業が次々と「ブラック企業」認定される外食産業の悪評は払拭できるのか?(5-1)
記事への評価
取材・執筆 : 長浜淳之介 2014年9月7日執筆
ワタミフードサービスでは「365日24時間死ぬまで働け」と会社から言われて、即答できるような"素直な人"を人材とみなして来なかっただろうか。夢があれば多少の厳しい職場環境も乗り越えられるという根性論も大切だが、利益を確保するために極限まで店舗の人員を絞り込んで過重労働させた結果、「和民」、「日本海庄屋」のように、入社間もない社員の過労による前途を悲観した自殺、突然死を招いてしまうチェーンも出ている。若者を使い捨てにする「ブラック企業」は社会問題となり、厚生労働省も重点監督に乗り出している。また、安全性が疑われる中国からの輸入品の使用に象徴的に見られる、"食材のブラック企業"として「マクドナルド」のように消費者の信を失うケースもある。世間からブラック企業の巣窟と疑われている外食産業であるが、デフレマインドに侵されたブラック企業化を、どうすれば克服できるかを探る。(5回シリーズ)。
「すき家」では2月に投入した新商品「牛すき鍋定食」がスマッシュヒット。しかし、深夜、早朝に店員が1人で全業務をこなすワンオペが、手間のかかる新商品のため機能不全に陥り、多数の社員が退職。代わりの人員を募集しても集まらず、一時閉店する店が続出した。
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