ランダムトーク
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取材・執筆 : 安田正明 2014年8月17日執筆
今日8月17日は江戸3代祭、富岡八幡宮例祭。外国人が浴衣で缶ビール片手に楽しそうにはしゃいでました。私の海外の友人にも祭を見せてやりたいと思いました。日本の魅力は奥が深いのです。ランダムトークです。
「キハチ」は今も新しい。
「キハチ」青山本店に久々に行きました。「キハチ」は1987年オープン。30年近く営業を続けています。創業時はバブル。青山墓地の近くの一軒家の創業店はなかなか予約が取れない状況でした。料理だけではなく接客も素晴らしい店でした。S1サーバーグランプリの事務局で素晴らしい心遣いで皆をまとめる脇志保子さんも同店の出身です。
料理長であり社長の熊谷喜八さんは、セネガル、モロッコ日本大使館料理長を務めた後、「マキシム」など仏パリで修業した後に帰国。当時人気の葉山の「ラ・マーレ・ド・茶屋」の総料理長になりました。「ラ・マーレ・ド・茶屋」は当時珍しいカジュアルで野菜を多く使うフレンチを提供して人気でした。20代の私はデートで表参道店をよく使わせてもらいました。今はありません。
「キハチ」の現在の本店は外苑前の明治神宮のイチョウ並木通りにあります。この店もバブル時代に誕生し、ロケーションの良さもあり話題になりました。その店舗に20年以上ぶりに行きました。
1階は店舗面積の半分以上を占める大きなオープンキッチンです。。キッチンと繋がったカウンター席もあり調理のライブ感がビシビシと伝わってきます。以前はクロスのかかったテーブル席でキッチンはクローズドでした。今流行のワインバルやビストロのスタイリッシュ版と言ったところです。
景気回復と共に、少しゴージャスな店が流行ってきました。「キハチ」もかつての同店を知っていたような年齢層の方々を中心に若い女性も加わり満席でした。テラス席は夏限定で5千円でバーベキュー料理に加え2時間飲み放題です。バーベキューはキッチンで焼きますが、盛付がクリエイティブ。厚さ10センチはある木の切り株に夏野菜グリルや鶏肉の香草ロースト、メカジキや海老ブロシェットなどをテンコ盛りです。目を惹きます。
さらに面白いのが、テーブルラウンドサービス。焼きたてのピッツァを鐘の音と共に、黒人サーバーがテーブルを回って売り歩きます。特に年配のお客様は金額も分からず、2名で1ピースの割合で次々と注文していきます。後で明細を見ると1ピースが430円でした。
また、サラダをテーブルで作り、パイ包み焼きをテーブルで開き、アクアパッツァをテーブルで捌いてくれます。オープンキッチンでの料理人の働きもさることながら、サーバーも料理をただ運ぶだけではなく、調理の仕上げを行います。
進化し続けている「キハチ」に感動しました。長く続けるには新しいことを取り入れ続ける勇気が必要です。同じことを繰り返すのは簡単です。それでは長く生きてはいけないことを再認識させられました。
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