ランダムトーク
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取材・執筆 : 安田正明 2014年8月10日取材
東京湾花火大会が台風のため中止になりました。近所のスーパーでは、急遽「残念セール」と銘打って弁当や総菜のディスカウントを行っていました。花火が見える飲食店では2万円で席を売っていました。自然のせいとはいえ、期待していた商売人にとっては悲しい週末になりました。ランダムトークです。
ワインの広がりはまだまだ。
ワイン業態5店舗を一晩で一気訪問しました。東銀座の「俺の揚子江」から始めて、「天狗」、「ディプント」、人形町の「サルバトーレ」、日本橋の「ヴィノシティ」です。
「俺の揚子江」は早い時間からやや年齢高めのお客様で賑わっており、さすが歌舞伎座近くという感じです。並々とそそいだスパークリングワインからスタート。スナックのホステスのような馴れ馴れしい女性サーバーの接客に違和感を覚えました。繁盛時を想定したスタッフ数で時間を持て余したスタッフ同士のおしゃべりが不快でした。シェリーもあるワインの品揃えはお見事。ワインで利益を稼ぎ出そうしています。場所が銀座中央分から離れているせいかお客様の入りはイマイチとのことでした。
「天狗」の東銀座店は、「天狗」の中で最近増えているワイン居酒屋。自社輸入でバローロやバルバレスコの高級イタリアワインを5千円以下で提供しています。しかし、売れるのは月に1本ほど。1千円台のワインが売れ筋と言ってました。早い時間はワインを飲んでいるお客様は皆無。生ビールとハイボールでした。生ハムやアヒージョなどバル系メニューがありますが、「天狗」という店名のせいか安くて便利な立地の居酒屋という使われ方でした。
「ディプント」は3毛作店「プロント」のワイン業態。直営・FC合わせて16店舗を展開しています。白木を多用した内装で清潔感があり、女性客がメインのバル。ワインはボトルで1980円から5980円と価格の幅を持たせています。水牛のモツァレラチーズの売り方がが面白くて、丸ごとで2980円。ハーフもあります。美味さを考えれば極めてリーズナブルに感じました。
「サルバトーレ」は最近マンションが続々建つ人形町にあります。平日はアパレル系の老舗問屋の社員で賑わい、週末は中央区という地価の高いマンションの住民で賑わいます。「サルバトーレ」は薪焼きピッツァのレストランとデリバリーで有名ですが、同店では焼鳥も提供しています。イタリア料理だけでなはく実は焼鳥が人気だそうです。裏メニューとして焼鳥もデリバリーするそうです。
「ヴィノシティ」は日本橋のコレド室町2の路面店。テラス席もあり、コレドの中の人気店。前の道路が歩行者天国ならなお良い感じですが。店内はテーブルが整然と並ぶ食堂のようでワインらしい色気は全く感じません。私服のスタッフで接客をあまり感じさせない。でも、皆さんワインおたく。北海道の食材にこだわるフードメニューがウリです。
5店舗を共通しているのは、ワインボトル価格がかつての均一から、安いものから高いものまで価格帯がバラけていること。ワインの飲用経験が深まると共に、質の高いワインも飲んでみたいというお客様が増えています。また、ワインと合わせるのはイタリア料理やスペイン料理だけではないということ。ワインは様々な料理の中に自然に入ってきています。
スパイスワークスが8月に恵比寿にオープンさせたサケ専門店「鮭殻荘」ではサーモンピンクに合わせてロゼワインをウリにしています。桜のシーズンしか売れないと言われるロゼに注目した点がユニークです。ワインには価格帯、色の他にオーガニックや自然派、そして日本ワインなど様々なバリエーションがあります。まだまだ、ワインには広がる可能性がありますね。
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