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ランダムトーク

フードリンクレポート

2014年8月03日(日)21:21 ランダムトーク

新しい日本橋vs古い銀座。

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取材・執筆 : 安田正明 2014年8月3日執筆

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 ゼンショーさんが外食の地位をまた下げてくれました。大手企業がこれでは、外食業界全体がブラックだと世の中から疑われても仕方ないですね。外食産業記者会でも外食アワード10周年特別賞にゼンショーの小川賢太郎会長を選んでしまいました。恥ずかしいです。今週のランダムトークです。

 先週の金曜夜と今週末の土曜昼に日本橋に行きました。先週は、コレド室町2で「牡蠣場 北海道厚岸」を運営するファンファンクションの合掌智宏社長と一緒でした。ご当地酒場と言って、都道府県ではなく市町村とタイアップした郷土料理店を12店舗展開しています。日本橋の店舗は厚岸の牡蠣がウリ。ランチの牡蠣フライに行列ができ、坪月売上80万円を越えているそうです。隣のワインバー「ヴィノシティ・マキシム」もかなりの売上のようです。

 土曜の昼の日本橋は観光客も加わり、猛暑にもかかわらず、イベントの和の水族館「アートアクアリウム」の入場は60分待ちです。各店舗にも行列が出来て並ばないと入れません。今まで日本橋は目立たない街でしたが、繁華街や観光地として定着し始めています。さらには、日本橋を開発する三井不動産も本社を一時、東銀座に移転して建て替え、商業施設スペースとして拡大させて日本橋をさらに盛り上げようとしています。

 日本橋は大人の街というイメージで、周辺には三井不動産、東レ、花王など上場大手企業がひしめき、給与所得も高い。商業施設内の店舗でも飲酒業態が多く客単価が高いの状況です。また、魚業態が多いのも特徴です。日本橋のメインからやや離れたところにある「イカセンター302」は生簀があるにもかかわらずワインバーという不思議な業態ですが、繁盛していました。活イカにワインです。

 もう一つ大人の街として競合にあるのが銀座です。しかし、最近は外国人観光客ばかりが目立ち、日本人は肩身が狭いようにも感じます。銀座中央通には中国人向けの派手なデューティーフリーショップが繁盛しています。飲食は老舗が多いのですが、個店系が多く入りにくい感じ。どちらかと言えばアパレルなどのショッピングの街になっています。飲食は弱い感じですね。

 この秋、銀座中央通りに新しい商業施設「キラリトギンザ」が誕生します。シンガポールの商業施設を思い出させるような派手な外観です。「俺のフレンチ」、「Eggs'n Things」、「ディンタイフォン」など人気店が入居します。銀座にも久々に派手な商業施設が生まれます。また、2016年には銀座松坂屋がリニューアル開業されて銀座最大の商業施設となります。

 新しい日本橋と古い銀座。ライバルの出現で銀座も新しいものが生まれる可能性が増えてきました。街でもライバルの存在は大切ですね。銀座の反撃が楽しみです。

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