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大阪発の人気パンケーキ専門店「バター」を展開する株式会社スイーツデザインラボの濱田栄一社長に会いました。スイーツ系の開発力が強みです。「バター」など関西を中心に大型店で13店舗を展開し、首都圏でもららぽーと豊洲と横浜ベイクオーターに出店しています。
7月には大阪・北新地に「バター」ブランドの高級ポップコーン店をオープンさせました。店舗の奥に工場を構え、製造を見せながら店舗で小売りします。油を使わず空気だけでコーンを弾くため、さらっとした味わいです。それに様々なフレイバーのキャラメルやドライフルーツをからめます。
「マンゴーキャラメルとドライマンゴー」、「アールグレイキャラメルのロイヤルミルクティー」、「ゴールデンバター」など12種のフレイバーを揃えています。シカゴ発のグルメポップコーン「ギャレット」が人気ですが、それをさらに進化させた濃厚なフレイバーです。価格もやや高い。ポップコーンというよりチョコレートのような高級感があります。
北新地を1号店の立地として選んだことがユニークな点です。北新地は東京でいう所の銀座7~8丁目。高級クラブが集まるエリア。まずはクラブのママやホステスの方々から粋なお遣い物として広めようというPR戦略です。東京・銀座にも老舗和菓子店が多数あります。
海外の人気店のコンセプトをいち早く仕入れ、それを日本流に進化させていくというのが濱田社長のスタイル。クリエイティブの源はインドネシアのバリ島にあると話してくれました。バリ島はオランダの植民地でヨーロッパの文化を強く受けています。欧米人向けリゾートであり、彼らを楽しませる欧米料理のレストランが軒を連ねています。欧米レストランの先端とエッセンスが集まっています。濱田社長はバリ島に通いヒントを得ているそうです。
バブル時代にも、バリ島に通ってヒントを得る外食経営者が多くいました。その典型が「バグース」という店名です。全国的によく使われています。中でもダイヤモンドダイニングが買収したビリヤード等のエンタテイメント施設が有名です。「バグース」とはインドネシア語で「最高」という意味。
今までの日本は国内でベンチマーク(真似)し合うケースが多かったですが、景気の回復とともに欧米からヒントをもらうケースが今後増えてきそうですね。
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