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フードリンクレポート

2014年6月15日(日)18:04 ランダムトーク

虎の門ヒルズ開業。オリンピックと重なり銀座と競うか。

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取材・執筆 : 安田正明 2014年6月15日執筆

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 森ビルが開発した虎の門ヒルズが6月11日に開業しました。地上52階建てで、上層階にはハイアットグループの新しいホテルブランド「アンダーズ」を森ビルグループが運営します。最上階52階のルーフトップバーは日本では珍しい屋外テラス席もあります。ようやく日本でも海外並のルーフトップバーが誕生しました。

 入居テナントは広告代理店アサツーDKや西松建設など。東京都は新橋・虎ノ門地区を外国企業誘致を目指す「アジアヘッドクォーター特区」の一つに位置付けています。さらに森ビルは今後10年かけて周辺で10件の大型再開発を行う計画のようです。

 低層階にはAWキッチンの「above」、熟成神戸牛の「但馬屋」、香港の飲茶「糖朝」など飲食が17店舗。大規模な施設にもかかわらず、店舗数は少なく、物販はコンビニ「ファミマ」のみ。アパレルはありません。地下鉄の虎ノ門駅と神谷町駅、霞ヶ関駅、内幸町駅の各駅から徒歩5~10分と中途半端な立地です。観光客というより、ビジネス客に絞られたリーシングとなっています。

 開業日は日本人会社員で各店とも賑わっていました。外資系企業が未入居のためか、インターナショナルな雰囲気にもかかわらず欧米人客はいませんでした。週末は、通常の商業施設に比べて集客は弱いようでした。店舗の方の聞いても、平日の方が良かったと言います。店舗でも空席が目立ちましたが、聞いてみると予約で埋まっているとの事。わざわざ予約していく立地です。

 虎の門ヒルズの地下を通る、新橋と虎の門を結ぶ新虎通りは、以前マッカーサー通りと呼ばれ、何十年もかかって用地買収が進めてこられようやく完了しました。弊社もかつて新橋に事務所があり、道路用に買収された土地が金網で覆われて放置されていたことを思い出します。それが道路として生まれ変わりました。「ここは何処?」と分からなくなる程の様変わりです。

 この新虎通りは汐留に繋がり、築地市場に繋がっています。さらには建設中の東京湾を渡る橋と繋がり、新豊洲市場やお台場に一直線で繋がります。日比谷線の新駅を設ける計画もあるそうです。

 歩道が広く取られ自転車専用道路も設けられた新虎通りです。今は突然むき出しになったビルの裏側が目立ちます。ここをパリのシャンゼリゼ通りのように歩道にテラス席が連なるカフェを認可しようという舛添要一都知事の構想があります。既に、バルニバービの「グッドモーニングカフェ&グリル」が歩道にテラス席を設けて開店し賑わっています。

 2020年東京オリンピックに向けて、新虎通りはお台場のオリンピック施設と繋がります。その頃にはオリンピック通りと呼ばれそうです。カフェだけでなくルイヴィトン、シャネルなど高級ブティックが並び、銀座中央通りに並ぶ名所になるのかも知れません。

 東京が以前から進めてきた再開発にオリンピック運良く重なりました。これからの東京の進化を考えるとワクワクします。かつての私たちが見たことのない東京に変身していきそうです。

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