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日本のウイスキーがスコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンと並ぶ「世界五大ウイスキー」であることをご存じだろうか。事実、世界的なウイスキーの品評会「WWA(ワールドウイスキーアワード)」ではジャパンブランドが毎年のようにいずれかの部門で世界一になっており、2014年は「竹鶴ピュアモルト 17年」がワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキーに輝いた。また今年は、「ニッカウヰスキー」創業者の竹鶴政孝にまつわるドラマ『マッサン』が秋のNHK連続テレビ小説として放送されるなど、市場の活性化も見込まれるウイスキーイヤーだ。そんな昨今、東京から約100km、埼玉県北西部の片田舎・秩父にある創業わずか数年の小さな蒸溜所ながら、世界中から称賛されるウイスキーを生み出して注目されている企業がある。「イチローズモルト」のベンチャーウイスキー社だ。今回は、景気の回復とともに注目されつつある職人気質の逸品としてクラフトウイスキーに着眼し、同社に取材を敢行。社長の肥土(あくと)伊知郎さんの話を交えつつ、世界的な潮流である"マイクロディスティラリー(小規模蒸溜所)"が果たして今後日本で増えていくのか、その可能性を3回に渡ってレポートする。今回は第2回として、秩父蒸溜所とその歴史を中心に紹介していきたい。
イチローズモルトに見るクラフトウイスキーの未来(3-1)
秩父蒸溜所の入口。オフィス兼ショールームをはじめ、いくつかの棟や倉庫がある。
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