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取材・執筆 : 安田正明 2014年5月4日執筆
日本酒と日本ワインの扱いで有名な千葉の酒販店、いまでやの専務 小倉あづささんにお会いして日本ワインについて教えていただきました。いまでやさんは東京・築地で日本ワイン専門レストラン「蔵葡(くらぶ)」も運営しています。
いまでやさんは25年前に先代から酒屋を継いだ時、売れ筋の酒類だけを扱っていては未来はないと、日本酒と日本ワインの専門店として生きることを決めたそうです。競争の激しい小売酒販市場の中で早くから差別化を図りました。ワイン普及のため3年前から独自に「青空ワインバル」を主催しています。インポーターや日本のワイナリーが出展し千葉の一般消費者にワインを安く提供するイベントです。今年は5月18日(日)に開かれます。
国産ワインは、日本で瓶詰めされたもの。つまり外国産ワインを日本に輸入して日本で瓶詰めすれば国産ワインとなります。対して、日本ワインは日本のブドウ100%で作られたワインを指します。意外に知らない方が多いようです。
ここ2年間、日本ワインは倍々ゲームで伸びているそうです。市場規模がまだまだ小さいので、すこしでも扱店が増えれば数量は大きく伸びます。日本ワイン専門レストランもじわじわ増えていますし、既存のワイン扱店でもフランスやイタリアワインに混ぜて日本ワインをオンメニューする所が広がっているようです。マグロの刺身と、マスカットベリーAのマッチングは最高だそうです。
メルシャンも日本ワインのコンセプトショップ「シャトー・メルシャン トーキョー・ゲスト・バル」を東京・六本木に今年1月にオープンさせました。日本ワインの確立に向けて大手も動き出しています。
いまでやさんでは日本ワイナリー45社と直接取引しています。こだわって高い値付けをする所もありますが、小売りで1本1800円前後で販売しようというワイナリーが増えているそうです。安い所では1200円です。ワイナリー側でも大衆化しようという試みが広がっています。
サントリーやニッカの日本ウイスキーが世界のコンテストで高く評価され、欧米人にもファンが増えているようです。サントリーがジムビーム社を買収し、世界中に日本ウイスキーを販売しようとしています。日本ワインも次に続けるといいですね。
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