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取材・執筆 : 安田正明 2014年4月13日執筆
今年2月に銀座6丁目にオープンした「むぎとオリーブ」。イタリアンのパスタ専門店のような店名ですが、実はラーメン店。大山鶏を使いコンソメスープと同じ製法でスープで作り、こだわりの国産醤油をかえしに、国産小麦粉の麺を合わせたこだわりのラーメンです。フレンチ流に真空低温調理で作った鶏チャーシューを合わせます。
オリーブオイルを使った香味油を作り多用しているとともに、テーブルにはオリーブオイルで作ったエシャレットオイル」が置かれ、ラーメンに入れて味わいます。外観はパン屋。スタッフの制服は白とベレー帽でベーカリーのよう。これでラーメン店か?という印象です。
「むぎとオリーブ」 鶏SOBA 850円。
同じ銀座には、以前も紹介したラーメン「銀笹」があります。2010年11月に銀座8丁目の路地裏にオープン。店主は銀座の高級和食で定番の鯛茶漬けで有名な割烹の出身。魚介スープで、残ったスープを別途に頼む鯛めしにかけて、鯛茶漬けとして食べることを提案しています。人通りの全くない路地ですが、連日昼時には行列です。
銀座4丁目には2013年3月にオープンしたラーメン「篝(かがり)」があります。鶏白湯スープですが、濃厚でポタージュのよう。トッピングにはチャーシューだけでなく、ローストビーフもあります。鶏白湯自体がラーメン業界で人気の事もあり、30分待ちは当たり前です。
中国から入ってきたラーメンは日本で独自の発展を遂げています。日本料理の一つと言われるまでにまで昇華し、今や世界進出を果たしています。その魅力は次々と現れる新興勢力。市場規模は約6千億円。中小企業ばかりで大手はいません。アイデア一つでのし上がることができます。しかも出店費用が低い。
日本が世界に誇れるラーメン。しかも、本拠地の日本では今も次々と新しい試みが登場しています。まさに世界をリードし続けることができる仕組みが出来上がっています。
方や日本料理。今、世界でもてはやされていますが、実は過去の歴史を食いつぶしているだけなのではないでしょうか。寿司ではカリフォルニアロールが生まれましたが、米国から。日本はそれを否定しがちです。日本料理が今後も世界の話題となり続けるためには、次々と新しい試みにチャレンジする方が現れることではないでしょうか。しかも、それを認めることが必要なのではないでしょうか。
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