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取材・執筆 : 安田正明 2014年3月2日執筆
東京レストランツファクトリーの台湾1号店「染乃井」取材、シンガポール外食企業とのミーティングなどで台湾台北市に行ってきました。台湾は人口2300万人にもかかわらず、日本への観光客は昨年221万人もいたという凄い親日国家です。
話題の「上引水産」を訪ねました。日本料理店を10店舗ほど展開する台湾企業、三井餐飲事業集団が2012年にオープンさせた店舗です。同社は台湾人の経営ながら、モダンな内装と質の高い日本料理で台湾ナンバーワンの日本料理チェーンと言われています。
「上引水産」は台湾の築地と言われる濱江市場にある巨大な飲食施設です。英語名は「ADDICTION AQUATIC DEVELOPMENT」、魚介類中毒促進という意味です。10の施設に分かれます。入ると大きな水槽が数十個並び、中には無数の生きたカニ、エビ、ホタテ、アワビなどが泳いでいます。好みの個体を選べば調理してくれます。メインは立ち食い寿司カウンター。そして、鍋、炭火焼、デリ、スーパーなど魚介類を様々な形態で販売しています。

「上引水産」入り口

入ると直ぐに大きな水槽が並ぶ。
台湾人観光客の大好きな日本の築地市場からインスパイアされたそうです。三井餐飲事業集団は鮮魚卸も営んでおり、築地からの輸入量も相当なようです。大量の鮮魚を飼うリスクを担保できるノウハウを持っているからこそできる店舗です。約20年前に台湾に訪問した際、店頭に小さな水槽を多数並べ、そこの生きた魚介類をその場で調理してくれる店舗が多数ありましたが、今は見当たりませんでした。「上引水産」は同じコンセプトの巨大版ですね。
築地は2016年3月、豊洲に移転します。その観光施設を運営するのが「すしざんまい」の喜代村と大和ハウス工業に決まったというニュースが流れました。1000席のフードコート、温浴施設、食育教室などが作られる計画です。その名称「千客万来施設」にがっかりしました。「上引水産」は大人を意識しシャンパンやワインが似合います。東京都さん、もうちょっと大人向けのスペースも考えて下さいね。
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