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取材・執筆 : 安田正明 2013年11月10日執筆
おもてなしセミナーの開催で訪れたバンコクでは、歩道に屋台があふれ、その場で調理した焼鳥や揚げもの、麺類が美味しそうに並んでいました。衛生面を考えるととても手を出す気にはなれませんでしたが。
日本では、阪急阪神ホテルズのメニュー誤表示が明らかになった事を機に、次々と老舗ホテルやデパートなどが、皆でやれば怖くないと思っているかのように誤表示を発表し続けています。
そして、モーニングサービスで有名なコメダ珈琲でも誤表示をホームページ上で認めました。ウインナーコーヒーで「生クリーム」使用と表記していましたが、実際には植物性のホイップクリームでした。「100%みかんジュース」が実はオレンジでした。東海圏から首都圏に出店エリアを拡大し、500店舗を超えるまでに成長を続けていた中で、この打撃は大きいのではないでしょうか。
誤表示なのか、偽装なのか。知らなかったのか、知っていたのか。発表に対しては不透明感があります。明らかにおかしいと思われる誤表示の中で、かつての厨房の常識?がまかり通り、そのまま今に至ってしまった誤表示が気になりました。「小さなサイズは芝エビと表記すると認識していた」という阪神阪急ホテルズの調理担当者の発言が物語っています。業界の無知を露呈する形になってしまいました。
2005年には成型肉にもかかわらず、牛肉の切り身のような表示が問題となりました。2010年にも、焼肉業界でロースとは、焼肉では霜降り肉を「カルビ」、赤身肉を「ロース」と記するのは焼肉業界のしきたりであるとしていたのを適正表示に改める動きがありました。
「和食」がユネスコ無形文化遺産として今年12月にも正式登録される見通しであり、2020年には世界中の方々を集めて東京オリンピックが開催されます。日本料理が世界で高い評価を受けている中で、偽装や誤表示は悲しい出来事です。
バンコクの日本料理店で働くタイ人スタッフは日本人サーバーも顔負けなくらい素晴らしい方々でした。今週11日、12日とシンガポールでもおもてなしセミナーを開催します。彼らの為にも、早く改善して世界に恥じることのない日本料理にしたいですね。
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