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取材・執筆 : 安田正明 2013年11月3日執筆
上海でマグロを広めた「天家」。フードリンクニュースでも紹介した島原慶将社長と会いました。スキンヘッドで肩幅が広く存在感があります。現在10店舗を展開し、年商20億円。
今年9月に開業した上海一と言われるギリシャ神殿のような商業施設、グローバル・ハーバーに出店した新店舗で会いました。回転寿司カウンターとテーブル席、個室で構成され、100席に週末は1日550人が訪れる繁盛店です。さすが、マグロを中心とする刺身が特に美味くパクついてしまいました。
月商100万元、約1500万円を越えない店舗は出さないという方針です。上海は月次決算で毎月法人税など諸税を収める事が求められます。同社幹部の中国人4人には毎月決算賞与が配分され、日本の外食企業ではあり得ないような高収入を貰っています。
中国人は金への執着心が強く、幹部はまだまだ貧乏だと、貪欲に金を求めると言います。利益に繋がらない事業は手を出さなくなります。
金持ちの社長には用心棒が側に付き、金を支払わない人間を追い詰めていくなど、中国には裏社会があるそうです。賄賂もそうです。最近、取り締まりが厳しくなりましたが、取り締まる側も同じ役人なので機能するとは思えないと。
2000万人の巨大な人口を抱える上海。2011年の一人当たりのGDPは104万円で中国一となりましたが、本当の実態はこれを大きく越えるのでしょう。
対して、日本人は大義を重んじ利益にならなくてもやってしまいます。私も、S1サーバーグランプリなど非営利活動に力を注いでいます。
島原社長が言ってました。「夢に日付けをつけても、外食の地位は向上しない。まずは給料を上げてやらないと」と。書けないような過激な発言もありましたが、確かに一理あると思います。
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