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昨年2月に京都大学がトマトのメタボリック症候群の予防効果を発表し、トマトや関連商品が店頭から消えてしまうという、いわゆる"トマトブーム"が巻き起こった。1年以上経った現在も続く、息の長いブームとなっている。そんな中、カゴメ株式会社が販売する「かけるトマトのソース」を使用した商品を飲食店が提供し、人気を集めている。同商品は、ネーミング通り、"かける"だけの手軽さと、脂が多めの料理がさっぱり味わえると、評判を呼んでいる4店舗を取材した。


ハイカラ新宿店で提供する、「イタリアンから揚げ」(609円)。
まず訪れたのが、「ハイカラ 新宿店」。新宿駅より徒歩5分、新鮮な博多一番鶏を使用した唐揚げが人気の立ち飲みバルだ。連日20代~40代の男女で賑わう繁盛店である。
ハイカラ新宿店。
同店が提供する、『かけるトマトのソース』を使用した「イタリアンから揚げ」(609円)は茄子とトマト、唐揚げの3つのコンビネーションが秀逸。注文されたお客様は、"予想外のイタリアン"と驚いており、反応は上々。また、フライドチキンに、にんにくと鷹の爪を炒め、『サルサ』をからめた「激辛!!炎のフライドチキン」(504円)は、ハイボールが止まらなくなる一品なのだそう。辛いもの好きならば惹かれること間違いなしのメニュー名も憎い。店長の小栁祐司氏は、「しっかりと味付けがされているので、使い勝手が良い」。専用サーバーで注ぐ自慢のハイボールとから揚げは相性抜群だ。
「激辛!!炎のフライドチキン」(504円)。
トマトソースフェアーとして、新メニューをPR。
次に訪問したのは、「サンダーバード下北沢店」。リーズナブルな飲み放題コースを提供、下北沢という立地もあり、学生や若い世代に熱い支持を受けているお店である。笹本店長は、「『鶏ももの唐揚げ』(5個/440円、10個/740円、20個/1,040円)に、『かけるトマトのソース』をのせたことで女性も抵抗なく、脂っこいものを食べてくれる」とのこと。また、人気につき、『サルサ』を使用した『鶏もも焼き(200g・490円)』は5月7日よりグランドメニューに登場する予定。
サンダーバード 下北沢店。
「鶏ももの唐揚げ」(5個/440円、10個/740円、20個/1,040円)。
「鶏もも焼き(200g・490円)」。
サンダーバードらしい、遊び心ある差し込みメニュー。
3店舗目は、佐賀県三瀬村のご当地酒場「麓どり 田町本店」にお邪魔した。同店では「麓どりのトマトソース からあげ in メキシコ」(619円)をはじめ、「絶品トマトソースのライスコロッケ」(514円)、「麓どりトロ皮の生春巻き」(590円)の全3品を日替わりで提供する。
麓どり 田町本店。
「こってりしたものがあっさり系に変わる『かけるトマトのソース』が重宝している」と語るのは、高階 隼店長。佐賀の芋焼酎「魔界への誘い」と一緒に食べるのがお勧めだという。30代~50代の男性客が多い為、健康が気になりはじめた世代に"あっさり"、"さっぱり"が支持されるのも頷ける。
「麓どりのトマトソース からあげ in メキシコ」(619円)。
「絶品トマトソースのライスコロッケ」(514円)。
最後の訪問先は、「信長 大久保店」。80円焼鳥がメインだが、ドリンクも安価で取り揃えており、手頃な価格で満足感たっぷりなお店である。こちらも主な客層は30代~50代のサラリーマンだ。
同店では、『かけるトマトのソース』を使用した「バカ盛りからあげトマトソース添え」(504円)に加え、『サルサ』を使用した「トルティーヤ風ナスとフレッシュトマトのサルサチーズ焼き」(504円)の2品を販売。信長を運営する株式会社パッション&クリエイトの上原大輔氏は、「若い女性が頼む、"フック"のような存在になっている」とし、「『かけるトマトのソース』を家庭で使うなら、凝った料理ではなく、レンジのみで作れる料理に使ってみるなど、とことん簡単に用いると良いのでは」と、家庭での調理アドバイスも頂いた。
「信長」店内。写真は赤坂店。
「バカ盛りからあげトマトソース添え」(504円)。
「トルティーヤ風ナスとフレッシュトマトのサルサチーズ焼き」(504円)。
4店舗を取材し、『かけるトマトのソース』は料理に"かけるだけ"の手軽さがウケているだけではなく、その料理を引き立てる存在であることも人気の理由の一つだと分かった。家庭でも、何かいつもと違う食べ方をしたいなどと言う時、頼りになる商品だと言えるだろう。
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