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銀座の「サラマンジェ」というレストランに行きました。リヨン地方のフランス郷土料理店。虎ノ門にありましたが、最近銀座7丁目の新築ビルの地下に移ってきたそうです。久々の本格的なフランス料理店です。東京スカイツリーの展望台にあるレストラン「634ムサシ」の試食会で出会ったフレンチの評論家の方に教えていただいた店です。
旨い!の一言です。一品一品、笑みがこぼれました。フォアグラソテーだけでも旨いのに、ソーテルヌーを合わせる。アスパラには自家製マヨネーズをかけてオーブンで炙る。柔らかすぎでとろけるほどの乳飲み仔豚。北京ダックのように皮を炙った香ばしい仔鴨。
たまたま、キッチン前の席に座らせていただいたので、シェフとスタッフの技術や緊張感が伝わってきました。盛り付けにも気を遣い、当たり前の事ですが、こぼれたソースはふき取る。次から次への調理される皿に、あれも食べてみたい、これも食べてみたいとワクワクしっぱなしでした。
高級食材だけを売り物に価格破壊を謳う店舗が増えていますが、雑です。単価は高級店と比べれば安いですが、満足度は全く違います。ワインの値上げで消費者に取材した記事で、「値段に関係なく行きますよ。ワインもそうですが、それを供してくれるお店を愛しているからです。あり得ないことでしょうが、値段が倍になっても、きっと通いますよ」という声もあります。
デフレ続きで価格にばかり目が行っていた日本。アベノミクスでようやく街に明るさが戻ってきつつあるように見受けます。そろそろ長く続いたデフレから、見方を変えていきたいですね。
それをリードすべきなのが東京です。今までは似たような業態ばかりで、冒険しない東京でした。正直、地方や海外に比べ面白くないマーケットだと思っていました。しかし、ここからです。外食の面白さを発信できる街に変わっていけます。時代を変えることを東京に期待されています。5月の「R東京」、ここから時代を変えていきます。
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