S1サーバーグランプリ中国地区大会が11月27日、約200名の観客を集めて開催された。58名のエントリー者の中から今回の中国地区大会に進んだのは5名。昨年の中国地区大会優勝者の羽生恭さん（ピッツェリアカナダカン廿日市店）が連覇し、3月12日の全国大会への切符を手にした。

　初の地区大会という大舞台に上がった、上塚堅太さん（炭乃家）と向江志織さん（てまひまや）は、緊張の中でも持ち前の笑顔を絶やさず、明るく元気な接客を披露。会場からも二人の「笑顔が印象的だった」との声が多かった。他の3名は、いずれも、昨年に続いての地区大会の進出者。大会後に「実は一睡もできなかった」と語った吉松祐子さん（一利喜　本店）は持ち前の明るさと大らかさを存分に発揮した接客を見せた。ベテランの漆原純さん（自然酒庵　虎之介）は安定感のある、落ち着いた接客の技で会場からも高い評価。前回優勝者の羽生恭さんは、いかなる場面でも冷静に対応し、状況を瞬時に判断する力を発揮し、また、いつのまにかお客様を羽生ワールドへいざなう、高い接客技術を披露した。

　優勝した羽生さんは、「全国大会への進出、そして、さらに、今年こそは日本一を目指し、現場でも日々、取組んで参りました。結果として地区大会優勝という形で終えて、ホッとするとともに、支えていただいた全ての方に感謝をしています。全国大会には『忘れもの』を取りにいきます」と語った。全国大会での優勝を獲りに行く意欲満々だ。

中央が二連覇した羽生恭さん（ピッツェリアカナダカン廿日市店）。

ファイナリスト５名：左から漆原さん、上松さん、羽生さん、向江さん、上塚さん。

笑顔が印象的だった地区大会初舞台の上塚さん(炭乃家)。

緊張で前夜一睡もできなかったと明かした吉松さん(一利喜　本店）。

昨年に続いての地区大会出場の漆原さん(自然酒庵　虎之介)。ベテランの落ち着いた技を披露。

優勝者、羽生さん(ピッツェリアカナダカン廿日市店）。今年も堂々と羽生ワールドを披露。