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フードリンクレポート

2012年11月30日(金)12:52 トレンド

デザインと機能を併せ持つ「ル・クルーゼ」は、外食でも様々なシーンで活躍する。

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取材・執筆 : 酒井慎平 2012年11月28日執筆

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 フランス生まれのル・クルーゼは、家庭内だけでなく、外食の料理人たちにも愛用されているキッチンウェアブラントだ。ル・クルーゼ製品は、個店の小さな創作料理店から星付きシェフに至るまで、様々なシーンで活躍している。今回は、ル・クルーゼの人気の秘密に迫る。

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飲食店でも安定した人気。新製品「ビュッフェ・キャセロール 18cm」。

 ル・クルーゼは、鋳物ホーローウェアを筆頭に、ストーンウェア、シリコン・キッチンウェア、ウッド・キッチンウェア、ワインアクセサリーなどキッチンからテーブルまでを、トータルコーディネートすることができるほどの豊富なラインナップを取り揃えている。その中でも、鋳物ホーローウェア製品は、ル・クルーゼブランドの原点であり、世界中のシェフから信頼も厚く、実際に使用している飲食店も多い大ヒット製品だ。
 ル・クルーゼの鋳物ホーローウェアは、本体に鋳物を使用し、複数層のホーローを焼き付けしているため、ずっしりと重く、厚みは保温性を高め、煮物、揚げ物、炒飯と様々な料理に実力を発揮する。

 また、鋳物のガラス質のエナメルを焼き付けた鋳物ホーローは、耐久性に非常に優れているため、愛用者がとても多い。本体に均一に厚みを持たせることで、ムラのない熱まわりが可能となっている。これにより柔らかい火がゆっくりと入ることから、硬い肉も格段に柔らかくなる。煮くずれせずに旨みを閉じ込め、本格的な味わいを実現している。

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新発売の「オーバル・ビュッフェ・キャセロール」。1~2名分の料理にぴったりの直径21センチ。

 様々なシーンで実力を発揮するル・クルーゼは、性能面だけでなくデザインの美しさも際立っている。特徴的な3本線と無駄のないフォルムに、赤・オレンジ・青・緑・黄色・白・黒と、多様な色から選ぶことができるのもル・クルーゼのひとつの魅力と言って良い。

 現在では、日本でも様々なシーンで見かけるようになり、その名前を聞いたことがない人はいないだろう。1925年にル・クルーゼは、フランス北部のフレノワ・ル・グランという片田舎の街で創業した。もともと鋳物産業が盛んだったフレンワ・ル・グランは、200年以上にもわたり、鋳物技術が受け継がれてきた街だ。緑あふれ、牧歌的な風景が広がるこの村で、ル・クルーゼは人々に支えられながら成長してきた。

 1991年にフランスから日本に入り、当初は重量と色合いが嫌われなかなか浸透しなかった。しかし、ガラス質で加工されたカラフルな色合いがファッション性で認められ始めて、日本でも話題を呼ぶようになった。また、機能性でもシェフ達に認められ、厨房ではル・クルーゼを使った店舗が出て来ていた。ル・クルーゼは、デザイン性と機能性の両面で認められ、今の圧倒的な知名度と信頼を勝ち取った。

 ル・クルーゼ製品は、デザイン性だけではなく機能面でも信頼を勝ち取っている。その外観は、女性の消費者を中心に支持を集めており、ル・クルーゼ製品でキッチンのトータルコーディネートを行っている主婦も多いという。ル・クルーゼ製品は、鋳物ホーロー鍋を筆頭にシリコン、ストーン、ウッドウェア、アクセサリー等、様々なキッチン用品を様々なスタイルで提供しているから可能にさせる。ル・クルーゼは長い歴史もあり幅広い年齢層に支持されている。フランスでは、嫁入り道具にル・クルーゼが贈られる事が多く、2世代3世代を通して、丈夫で万能なル・クルーゼ製品は長く使われていくという。

 また、ル・クルーゼ製品は、飲食店にも波及が広まり、現在では様々な業態の店舗でル・クルーゼが使われている。

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「俺のフレンチTable Taku」でもル・クルーゼを使用。「ミニ・ココット 10cm」。

 今、話題沸騰の行列が絶えない、「俺のフレンチTable Taku」では、3つのメニューでル・クルーゼを使用している。どの料理も均等な熱伝導と保温性に優れたル・クルーゼの特徴を最大限に活かしたメニューとなっている。

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「Club Antique Le coeur Café」岐阜長良店では、ル・クルーゼの鍋が目を引く。

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「Club Antique Le coeur Café」岐阜長良店。ル・クルーゼの機能美を最大限に活かした煮込み料理が人気。

 株式会社クラブアンティークが運営する「Club Antique Le coeur Café」岐阜長良店は、食べ放題のパンと煮込み料理の人気店だ。同店は、全ての食器にル・クルーゼを使用し、IH調理器に鋳物ホーロー鍋を乗せて、バイキング形式で楽しめるスタイルを取っている。実際にお客様がル・クルーゼで調理された料理を皿に取り分けることで、その重量感とハンドメイドの温かみに触れる事ができる。もちろん保温性にも優れていて、金属鍋よりも美味しく料理が食べられる。また、色合いや形も様々なので置いておくだけでも店内が明るくなる。

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IHの上にル・クルーゼを置いたバイキング。鮮やかな色合いに食欲をそそる。

 料理人としては、ル・クルーゼ製品は非常に魅力的に映る事だろう。しかし、どうしても値段が高く手が出せないという声も少なくない。しかし、原料にこだわり、ひとつひとつハンドメイドで作られるからこそ、機能性とデザインが共存した至極のキッチン製品ができあがるのである。それは、使い込むにつれて深みを増し、より輝きを増す逸品なのだ。

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