ランダムトーク
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取材・執筆 : 安田正明 2012年11月18日執筆
海外酒類メーカーの方から聞きました。世界で酒類を販売するメーカーは、マスメディア広告に投資していた金を取扱店舗のブランディングにシフトさせる傾向にあるそうです。確かに、ネットの普及でテレビなど既存のマスメディアを見る時間が減っているように思います。
一方的な広告よりも、消費者同士の口コミであるSNSの影響力が上回っています。これが美味しかったというコメントとともに、その写真がインターネットの世界で飛び回っています。以前は携帯で写真を撮るのは日本人だけのように思っていましたが、スマホの普及で変わってきています。
私は頻繁にシンガポールを訪問していますが、以前は料理の写真を撮るローカルは見たことがなかったですが、今は若い女性がパシャパシャ撮ってます。日本と同じく、自分のブログやフェイスブックに上げるそうです。
そこで酒類メーカーは撮影したくなるようなブランディングを店内に施して、それがSNSを通じて口コミで広がっていくことを仕掛けようとしている訳です。
また、SNSで取り上げられる情報は、不味かったというようなネガティブな内容よりも、ポジティブな内容の方が多いですよね。そんな事情も後押しして、恐れを顧みず酒類メーカーはSNSで口コミしたくなるような、店舗でのブランディングに力を入れようとしています。
以前にもこのランダムトークで書きましたが、飲食店側もSNSを積極的に活用したいです。思わず写真を撮りたくなるようなメニューやサプライズ。店で今やっていることが、店内のお客様だけでなく、多くのお客様にも伝わることを意識したメニュー作りが求められています。
また、いつ撮られるか分からないとで、日々の現場での営業が重要になってきます。その日々の出来がそのままSNSで広がる訳ですから。
お客様が情報を発信する時代。それをどうやって取り込むのか、世界中が考えています。
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