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取材・執筆 : 安田正明 2012年11月11日執筆
S1サーバーグランプリの北海道地区大会で審査員を務めさせていただくために、札幌に行きました。札幌は意外に温かく、しかも雨。その憂鬱な気分を跳ね返してくれたのが、優勝した「芋の華」石田光伸さん。しゃがれ声でいぶし銀の素晴らしい接客を見せていただきました。3月12日の全国大会で頑張って下さい。
札幌の外食業界の方が口にするのは、景気の悪さ。旧来の繁華街であるすすきのが厳しい。人の流れが札幌駅前に移ってきているそうです。同様の現象は、仙台、名古屋、大阪、福岡でも言われます。JRさんの一人勝ちですね。
すすきのの空いたビルにアクアリウム、神話などをテーマとした大型個室居酒屋が出店し、若者を引き付けています。大阪を拠点に全国で350店舗以上を展開する川中商事の系列店舗だと思われます。メディアには登場しません。20代の若者を非日常空間、個室、安価で惹きつけています。
北海道からの今の旬の外食といえば、記事でも紹介した、えびそば「一幻」。すすきののはずれにある本店は11席にもかかわらず、1日500食を売るというオバケ店舗です。味噌ラーメンからの、有名店と差別化するために、えびを使って一念発起で当てました。
また、札幌を本社とし、仙台・東京でも出店するイーストン。東京で焼鳥「コッコちゃん」と道産食材のイタリアン「ミア・アンジェラ」の出店を今年から加速しています。札幌駅から徒歩10分の本社を訪問しましたが、元アパレルの入っていた一棟借りのスタイリッシュなビル。社員は熱気に溢れていました。
面白い若者にも会いました。27歳で運転手付のレクサスに乗っています。札幌で20店舗以上を展開し、投資ビジネスも行っています。ここ3年で大成功。後日、記事で紹介します。
8日に発表された10月の街角景気レポートを読んで驚きました。外食経営者から10月は悪かったと聞いていましたが、レポートでは悪いを超える、悲観的な街の声が蔓延しています。日本を代表する大手企業の大赤字、ますます進む節約志向、中国人観光客の撤退。本当にこのままでは日本はヤバイなと思いました。
不景気に流されることなく、新しいアイデアや新しい土地に出ていく。そんな気持ちを皆さん忘れないでください。
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