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取材・執筆 : 安田正明 2012年9月16日執筆
テレビで報じられた15日の中国各地のデモ。略奪まで始まって驚きです。それにしても、投石したり、物を壊したりしているのが、まだあどけない若者ばかり。中国の反日教育が徹底しています。7月に上海に行った際にも夜のテレビで日本兵が中国で悪業を行うドラマが流れていました。毎日のように手を変え品を変え同様のドラマが放映されているそうです。
日本人が襲われたと報道された場所は、上海取材をお願いしている方が住んでいるアパートの近く。日本人はあまり住んでいないエリア。タクシーに乗って運転手から気軽に「どこから来た?」と聞かれるが、「韓国人」と答えるようにしているそうです。
地下鉄に設置されたモニターからは、何度も尖閣諸島の映像が繰り返され、車両内で日本語を話せばどんな騒ぎになるか。日本人はビクビクです。
日本の国連安保理常任理事国入り反対で起きた2005年のデモ、尖閣諸島問題で起きた2010年のデモ、そして今回の2012年のデモ。定期的に反日デモは繰り返されています。
この状況、この歴史の中で中国に進出するべきなのか。大半の意見は、中国は止めておこう、だと思います。ましてや失敗すると命取りになる中小の外食企業にとっては。カントリーリスクと呼ばれるものです。
しかし、新興国では当たり前のこと。イスラム教への冒涜で、イスラム教徒の多い中東、アジアの諸国でもアメリカ大使館もデモの対象となっています。
現地の日本料理店はこれに絶えないと生きていけない。日本からの進出組はまだ日本に帰ればいいという意識があると思いますが、現地で起業した方々はそうはいかない。
結局はフロンティア・スピリッツの問題。敢えてリスクを取って、将来の大きなマーケットを狙うのか。大きなマーケットはいつまで経ってもないかも知れない。でも、彼らが理性的な国になって先進国になる。そんな可能性を信じて進出する。
上海取材をお願いしている方も、そんな中国でめげずに日本式焼肉チェーンを展開しようとしています。そんな方々を応援したい。
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