ランダムトーク
コロワイドのレックスHD買収にはビックリしました。8月28日開催の「R関東」の会場に西山知義氏が突然現れ、参加者を沸かせたところだったので余計に驚かされました。西山氏はレックスHDの会長であり、子会社で外食事業を司るレインズインターナショナルの社長でもあります。
1996年、「牛角」の前身である「七輪」を東京・三軒茶屋で創業。めきめきと店舗数を増やし、2000年12月に上場。2003年7月には1000店舗を達成。さらに、外食・中食・内食という食の3事業で1兆円企業を目指して小売に進出。2004年にコンビニ「am/pm」、スーパー「成城石井」を買収。2006年12月期の連結売上高を1618億円にまで拡大させた。
しかし、外国産牛肉の輸入禁止と飲酒運転の規制強化で外食事業は苦戦。さらに、小売事業も他社との競合が激しくなった。抜本的な改善を図るため、ファンド、アドバンテッジパートナズの支援により、2007年4月にMBOを行い、上場を廃止。
その後、西山氏は表舞台から遠ざかり、アドバンテッジパートナーズと共に再建に尽力。2011年12月期には、経常赤字ながらも、「成城石井」の売却で最終純利益108億円の黒字にまで復活させた。そして、今回のコロワイドとの買収に繋がる。
コロワイドはレックスHDの金融機関からの全借入金137億円を肩代わりして、レックスHD株の66.6%を取得。レックスHDは金利負担が無くなり、経常黒字に復活する見込み。
この経緯を見ると、西山氏はコロワイドに売却することにより、最後の仕上げを行ったようです。自分で撒いた種を刈り取った。西山氏は、夕方銀座で買い物の途中に「R関東」に寄ってくれました。そういえば、何となく肩の荷が下りてリラックスした顔に見受けられました。ちゃんとケジメを付けた西山氏は素晴らしい。お疲れ様でした。
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