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ランダムトーク

フードリンクレポート

2012年8月12日(日)11:05 ランダムトーク

上海と日本のオーナー同士をつなぐ。

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取材・執筆 : 安田正明 2012年8月12日執筆

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 7月に上海を訪問し、現地経営者を取材しました。チェーン中国料理店のオーナーは、今後の出店を方針転換しようとしていることが分かりました。特に高客単価店がそうです。

 彼らの店舗は500席以上あるような大型店が大半。好景気が続いてきた上海では大型店でもお客様はどんどんやってきた。中国人は安全に対してナーバスになっており、特に所得の高い人ほどそのよう。だから、繁盛店に行く。繁盛しているということは食材の回転もよく、安全性が高いだろう。また、多くの人が利用しているのに何も問題が起きていないということは大丈夫なんだろう、という心理が働いています。

 現在の上海は、好景気を経験して食文化が成熟してきました。10店舗ほど展開する高級イタリアンレストランチェーンも登場。庶民向けのサイゼリアは既に上海だけで100店舗を越えています。パスタは何と150円ほど。若者を中心にイタリア料理が広がり始めました。

 オーナー達は次の手を模索しています。伝統の中国料理はいつまでも一番人気でしょう。景気も一段落し、嗜好の細分化が進む中で、まずは、小型店での展開にシフトを始めました。小型店と言っても300席程度はありますが。

 そして次に目を向けようとしているのが日本料理です。中国料理との親和性も良いと。彼らは本物にこだわるので独自で日本料理を作るより、合弁での上海出店を望んでいます。

 日本については、中国の深夜テレビでは未だに戦争時代の悪しき日本軍が登場するドラマが流し続けられています。しかし、中高所得者層は中国政府の意図を理解しており、日本に対するわだかまりを持つ方はいないようです。

 上海の中国料理店オーナーと、日本の日本料理店オーナーとが出会う機会を近い内に作りたいですね。ちなみに敢えてオーナーというのは、実権を持つ者同士が公私共に意気投合して早いスピードでビジネスを進めていくのが中国流だからです。

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