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取材・執筆 : 高橋晴美 2012年7月25日執筆
アメリカの白ワイン部門で、5年連続NO.1売上を記録した「ニューエイジ」。東京でいち早く取扱いを始めた神田の「ヴィノシティ マジス」で、オーナーでありソムリエの藤森真氏にニューエイジについて語っていただきました。
ボトルの内側に絵画をまとったお洒落なワイン。
藤森真氏は株式会社シャルパンテの代表取締役。専門学校のホテル学科卒業後、フレンチレストランやバー、ホテルでバーテンダーとして勤務。その後、田崎真也氏の下で焼酎と豚料理の店「眞平」の初代店長となる。株式会社スティルフーズでイタリアンレストランの支配人、多店舗管理、運営を経験した後、独立。神田の人気店、欧風ワイン居酒屋「VINOSITY」と「VINOCITY magis」を経営。「わいんすき」ブランドの酒販店運営、飲食店プロデュースも手掛けている。「型にはまらず、もっと自由に楽しめるワイン」をテーマに、フルートグラスすりきりに注がれる『こぼれスパークリング』や、異なるワイン同士をブレンドする『アッサンブラージュ』など、ワインの新しい飲み方を提案し続けて外食業界でも話題になっている。
その藤森氏が、今最も注目するのが、アルゼンチン産の白ワイン『ニューエイジ』。「アルゼンチンワインは、チリワインに比べて知名度は高くないのですが、アルゼンチンには豊富なミネラルを含むアンデス山脈の水があり、その土壌や気候はワインづくりに最適です。昔からの品種を生かした高品質で低価格なワインがたくさんあります」。
手軽に楽しめる白ワイン「ニューエイジ」を語る藤森氏。
ニューエイジは、何といってもボトルがスタイリッシュですよね。透明感のある薄い黄緑色のワインの向こう側に女性の絵画が印刷された洒落たボトル。手にした時、どんな味のワインなのか想像力をかきたてられるのではないでしょうか。パッと見た時に目を惹くデザインでインパクトがありながら、しかも仕入れ値が安いという、とても魅力的なワインです」。
店内にはワインのコルクで作られた「VINOSITY」(ワイン好きの意)の文字が。
カウンター前のショーケースには彩り豊かな旬の野菜が並ぶ。
爽やかな味わいの「ニューエイジ」。
藤森氏曰く、そのスタイリッシュなボトルから連想したのは、キリッとした飲み口のワインだったそうです。実際、ニューエイジを初めて味わったときの感想を率直に伺うと、「ボトルのイメージとは異なるものでした。青りんごのような果実や花の香りが濃縮されたアロマが印象的で、甘味を感じる香りがします。口に含むと柔らかな口当たりで、初めに甘味を感じ、その後に程よい酸味が広がり味がしまるので、しつこいベタベタとした甘さがありません。甘味と酸味のバランスがとれたワインです。微炭酸で爽やかなさっぱりとした味なので、何杯でも飲めますね」。
「三浦の夏畑カクテル」(400円)は、冷やした「ニューエイジ」(グラス700円、ボトル3200円)と良く合う。
「ヴィノシティ マジスが考えるフライドポテトはこうだ!」(本日はバジル味Sサイズ400円~)。揚げ物とマッチするレモン・クラッシュアイス入り「ニューエイジ」(700円)。
「とても飲みやすく、料理は揚げ物でも、ハムやパテ、テリーヌなどの肉料理、もちろん野菜との相性もいいです。ニューエイジは青りんごのような香りがするので、ポテトサラダにりんごを混ぜて食感も楽しみながら味わうこともできると思います。マヨネーズにもフレンチドレッシングにも合いますね。飲み方としては冷やしたニューエイジをワイングラスでという定番の飲み方はもちろんですが、クラッシュアイスとスライスしたレモンやライムなどの柑橘系の果物を入れて是非、飲んでいただきたいワインです。初めはそのまま、そして、少し甘味があるので途中でレモンやライムを絞って......ミントを添えてもいいですね。レモンやミントで舌をリセットしながら二度、三度と違った味わいが楽しめるワイン。 ニューエイジは、猛暑が続く暑い夏に味わっていただくのに最適な飲み物です」。
アメリカのバー、ナイトクラブ、レストランやパーティーで大人気の「ニューエイジ」。
「ニューエイジ」を飲みながら歓談中の藤森氏とスタッフ。
「ニューエイジは、売る側も飲んでいただく側も初心者向きのワインだと思います。そういった意味合いからも、ワイン専門店よりも居酒屋さんで、是非、取扱ってほしいワインです。ニューエイジは居酒屋にあるメニューに合わせやすいと思いますし、男性にも女性にも受け入れやすいワイン。今までカクテルを飲んでいたお客様に、クラッシュアイスやライムを入れた新しい飲み方でご提供することで、ワインは敷居が高い飲み物ではなく、もっと気軽に自由に楽しめる飲み物だということを認識していただけるチャンスです。ワインをあまり飲んだことがないという方でも、微炭酸で飲みやすいニューエイジは受け入れやすいワインなので、これをきっかけに、白ワイン、ロゼ、次に赤ワインというように、長い歴史のあるワインの奥深さを知っていただけるのではないでしょうか」。
「居酒屋のドリンクメニューは、どうしても業者任せになりがちですが、自分のお店の料理に合うお酒は何かということを知っているのは、お店の経営者や店長であるはずです。ニューエイジのような良質で取扱い易いワインは、まだまだ他にもたくさんあります。是非、積極的に探してほしいと思います」。
■店舗情報
「VINOCITY magis(ヴィノシティ マジス)」
東京都千代田区鍛冶町2-9-7大貫ビルB1F
電話:03-5577-5575
座席:45席+スタンディング、個室1室(6名まで。要予約)
営業時間:日~木ドリンク15:00~L.O.24:30 フード~L.O.24:00
金15:00~L.O.27:30 フード~L.O.27:00
※土・祝日は結婚式2次会貸切予約の場合、営業
アクセス:JR神田駅東口徒歩1分、東京メトロ銀座線神田駅3番出口徒歩1分
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