フードリンクレポート
もうそろそろ終わるのではないかと毎年ささやかれる肉、特に牛肉のブームであるが、衰えるどころか勢いを増している。ブームを牽引する業態の1つは焼肉だ。日本フードサービス協会の外食産業市場動向調査によると、2017年の焼肉ファミレスの売上高は前年より7.8%増えた。同協会がリサーチする業態カテゴリーで最大の伸び率であった。今年になってからの毎月のデータでも、全ての月で売上高が前年より増えている。焼肉のファミリーへの浸透、さらには1人焼肉の一般化といった大衆化がより一層進んでいる。このような焼肉ブームを先導する革新的な外食企業の取り組みを紹介したい。(5回シリーズ)
焼肉ファミレスの雄として好調な焼肉業界を牽引する「焼肉きんぐ」。
東証1部上場企業、物語コーポレーションの成長エンジンが、ロードサイドに全国展開する「焼肉きんぐ」である。
2007年、金沢郊外の石川県野々市市に1号店の御経塚店をオープン。顧客が着席して食べたいメニューを店員にオーダーし、制限時間内なら食べ放題というテーブルバイキング方式がファミリーに受けて急成長を遂げてきた。現状、190店ほどがあるが毎月のように新店がオープンしており、200店の大台が間近である。
従来から焼肉の食べ放題を駐車場を備えた郊外型店舗で行う店はあったが、スライスした肉を大皿に盛り付けて顧客が取り皿に好き放題盛って席に持ち帰り焼く、サラダバーのようなビュッフェ方式だった。
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