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取材・執筆 : 西尾明彦 2015年1月15日
数々の肉バル業態が居並ぶ大阪・梅田エリアに「肉バル RICCO(リッコ) 梅田店」が12月2日にオープンした。運営するのは有限会社RICCO。同店は2014年7月に福島にオープンした肉バル業態の2店舗目となる。天満「ピッツェリア&バール リッコ)」、江坂「ピッツェリア&バール ジラソーレリッコ」のピッツェリア業態と、肉バル業態で店舗展開を図る。
店舗外観。梅田駅徒歩1分ながら路地裏感のある通りの築40年物件。内装、外装共に造り直し、使った土は約3トンという。元の外観は両隣と同じレンガ様の壁。
「大阪でも、梅田はまだまだ伸びそうなエリアなので出店したかった。立地は良いに越したことがない。今回の物件、芝田界隈もグランフロント大阪のオープン以来、人気が出だして、最近はなかなか物件が出てこない」と、有限会社RICCO代表取締役の関口孝男氏。
「コンセプトは"肉のテーマパーク"。和牛のいろいろな部位をリーズナブルに楽しんでいただきたい。価格と品質のバランス、値頃感は特に意識して、よりお客様目線で使いやすい店を目指した。肉の仕入れは、先代から20年来の付き合いがある精肉店から。人と人の付き合いを大切にしている」。
手頃な価格で本格感のある料理を提供し、数ある肉バルの中で差別化を計る。「和牛ローストビーフ」(1人前480円) ※写真は2人前。
キッチンが狭い中で、フードメニューはシメやデザートまで約40種類用意した。キラーコンテンツは、鉄板で焼く和牛串焼き。ジャンボカルビ串から、ホルモン系まで11種類が1本170円、「和牛トロタン串」のみ250円。他にも「オリジナルソーセージ」(480円)や「和牛げんこつハンバーグ」(650円)など、肉料理が中心。一番高いもので、シメの「RICCOオリジナルカレー」の750円。
ボリュームのある「ジャンボカルビ串」(1本170円)
ドリンクは、ビール、なみなみワイン、ハイボールなど出筋のメニューを380円で提供する。値段が安いという安心からかよく飲んでくれるという。ボトルワインは1900円からで、2800円がボリュームゾーン。赤白泡それぞれ4種類を揃えた。
「オープンすぐの感覚では、客層は30~40代が中心で、男性客中心の福島店と比べて、女性が多いのは梅田ならでは。女性客には、カクテルやワインがよく飲まれている」。
3階建て計11坪の狭小立地を最大限に活用して30席を確保。1階と3階はテーブル席。写真は12席を配置した3階。天井が高いため、狭さは感じない。
2階はキッチンと6席のカウンター。キッチンが狭いため、1人で担当する。
今後は有限会社RICCOからと、子会社と、RICCOグループとして店舗を運営する。職人がいらず比較的出店しやすい肉バル業態と、職人が必要なピッツェリア業態でバランスを取りながら出店していくという。
「総料理長で、2013年イタリアのナポリピッツァ職人世界選手権『カプートカップ クラシック部門』で準優勝経験があるピッツァイオーロの新添(智久氏)が、社内独立という形で、子会社の社長に就任した。新添の指揮の元、2015年2月にピッツェリアを出店する。場所は土地勘のある大阪・福島エリア。人口が多く、商業地としても魅力がある」。
「大阪は、新添、ゼネラルマネージャーの帰山ら役員3人に任せられる段階になった。2015年はいよいよ東京進出を果たしたい。状況次第では私が現場復帰してでも成功させる」。
有限会社RICCO代表取締役の関口孝男氏。イタリア料理店で修業した後、32歳で独立。2010年7月にオープンした「ピッツェリア&バール リッコ」がヒット、現在直営4店舗を運営する。飲食店コンサルティングや店舗プロデュースも請け負っている。
「その先の夢としては、海外展開がある。既に進出している知人が何人かいるが、海外店舗は、一見流行っているようでも、諸経費がかさむので黒字化するのは難しいと聞く。それでも、いずれは挑戦したい」。
個人店の感覚を持った個性のある繁盛店を、安定したオペレーションで店舗展開を進める関口氏は、料理人的発想と経営者感覚のバランスの持ち主。2015年はいよいよ東京進出も具体化するという。その先にある海外進出という夢に向かって、2015年も驀進していく。
■有限会社RICCO
住所:大阪府大阪市北区天神橋5-1-5
TEL. 06-6354-4366
■肉バル RICCO 梅田店
住所:大阪府大阪市北区芝田1-3-11 ウィン不動産ビル4号店舗
TEL.06-6292-8113
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