映画「椿三十郎」より　三船敏郎　（東宝株式会社）

　ミッションは"日本のファンをつくる"こと。JAPAN QUALITYを世界へ発信する新時代のグローバルレストランがニューヨークに誕生！

　六本木の「鳥幸」をはじめ「ぬる燗　佐藤」など、高級和食店を中心に展開する東京レストランツファクトリー（株）。代表取締役である渡邉仁氏に、今秋9月にオープンする「MIFUNE New York」の目的と今後の展開について話を伺った。

　東京レストランツファクトリー（株）は現在、「鳥幸」「ぬる燗　佐藤」などの高級和食店を中心に、六本木・銀座・品川・恵比寿・鎌倉・軽井沢など国内に30店舗、海外に3店舗を展開。

　また、飲食業の枠組みを越えた取り組みにも熱心で、現在、約43万人のファンを獲得する国内最大級のコミュニティーサイト「SAKURAvillage」（※1）を運営し、世界中に日本のファンをつくるといった独自の企画・戦略で規模拡大を続けている。更に、若者の夢を応援する「実業団バスケ部」や「劇団東京」も手掛けている。

　その同社が今年の9月、ニューヨークの高層ビルが並ぶマンハッタン・ミッドタウンイーストに、アメリカ出店第一号店となるレストラン『MIFUNE New York』をオープンする。

マンハッタン・ミッドタウンイースト

　代表取締役の渡邉氏曰く「今回のニューヨーク出店は、六本木にある弊社の既存店『料理屋　三船』ではなく、全く別の業態になります。"世界中に日本のファンをつくる"というミッションを実現するための第一歩。五感でJAPAN QUALITYを体感できるレストランを実現します。日本の価値観・精神性・伝統などをJAPAN QUALITYとして世界に発信することにより、日本文化に対する理解を促し、日本の良さに共感する外国人を増やし、さらに日本を訪れる外国人観光客が増加することに貢献できればうれしいと思います。世界の日本食市場で海外資本チェーンが勢力を強める現状を踏まえ、グローバル・プロジェクト戦略顧問に本田直之氏を抜擢し、世界で戦える人材を育成し、日本発信のグローバルレストランを目指します。」と、力強く語った。

東京レストランツファクトリー(株)　 代表取締役・渡邉仁氏。

　では、なぜ、再び三船敏郎なのか？故三船敏郎氏は、アメリカ・アカデミー賞の外国語映画賞をはじめ、数々の映画賞受賞映画作品に出演。その演技力と圧倒的存在感は、今なお海外でも高い評価を得ているという。31歳という若さで初めて海を渡り世界中から「世界のMIFUNE」と称され、日本が世界から尊敬されるきっかけともなった。「日本の価値を世界に知らしめた人物をプロジェクトの象徴として、現代の才能豊かな若き日本人を世界に羽ばたかせたいとの思いが込められているのです。」と渡邉氏は語る。

　JAPAN QUALITYを世界に広めるスターティングメンバ―として、まず、メニューデザイナーには、吉武広樹氏を迎え入れた。35 歳未満のシェフだけが参加を許される日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35」の 2014 年優勝者であり、ミシュランの星を獲得したパリ五区のレストラン「Sola」のオーナーシェフだ。

　世界の料理を学ぶために40か国余りを渡り歩いた経験から表現される料理は、ジャパニーズ、フレンチの枠組みでは納まらない吉武シェフ独自の料理として世界で高く評価されている。

　「MIFUNE New York」のメニューは、伝統的な日本料理ではなく、グローバルに活躍する吉武シェフによる現代流のアレンジを加えたこれまでにない、全く新しい料理となる。

シェフ・吉武広樹氏。

　店内で使用される食器は、日本の伝統文化である陶芸の新たな魅力を世界に発信し、国内外からも高い評価を受けている陶芸家の青木良太氏の作品を起用。金・銀・プラチナなど、これまでの陶芸では、扱うことのない素材を使用する。吉武氏の料理との相性を考慮したオリジナリティー溢れる器となっている。

陶芸家・青木良太氏。

　その他、ワインは日本の「侘び・寂び」感じられる生粋のCalifornia Wineとして、世界中のミシュランレストランや高級ホテルなどで採用されるなど、海外から高い評価を得ているワイナリー杉本隆英・美代子夫妻の'Ch.igai Takaha(シャトー・イガイタカハ)'を起用する。

杉本隆英・美代子夫妻。

　内装のコンセプトは"万延元年遣米使節"。これは、幕末の頃、日本の使節団がアメリカに招待され、ニューヨークで盛大なパーティーがあったことをイメージしたもの。

　初めて海を渡った侍たちが、ニューヨークの人たちを、アメリカで手に入る材料でおもてなしの空間をつくり、アメリカで手に入る食材で日本料理をつくり、日本スタイルのおもてなしで感謝の気持ちを表現した場所を再現する予定。単なるオーセンティックな内装ではなく、ニューヨークに溶け込んだセクシーな「Japanese Restaurant」を表現する。

　「世界に多くの料理があるなかで、世界に名だたるシェフが称賛するのが、"フランス料理"と"日本料理"。それ程までに、日本料理は世界で高く評価されているにも関わらず、国内では寿司をはじめとする日本料理の職人の数は、減少の一途をたどっています。」

　この現状を、今、変えなければ和食の未来はない。世界は「MADE IN JAPAN（優れた製品）」だけではなく、日本文化や日本人の心・高いモラルから生み出される『JAPAN QUALITY』に注目しています。グローバルスタンダードではなく、日本人らしさを出せば、世界で十分通用する時代なのです。そのためにも、若くて才能のある人はもっと日本人であることに自信と誇りを持って、海外に積極的に出るべきだと考えています。」

　「弊社では、グローバル・プロジェクトを本格始動させ、活躍の場を世界に求める若き日本人をどんどん起用し、世界で戦える人材を育成していきます。また、夢を持って海外に出ていく日本人をサポートするために、ブロードウェイなどを目指す若者を積極的に採用する予定です。」JAPAN QUALITYの可能性は無限大だ。

Japan Society（ジャパン　ソサエティー）開催バナー

　「弊社は『MIFUNE New York』のオープンを記念して、今秋9月9日（水）にセレモニーパーティーを開催します。そして、その会場は1984年に「A TRIBUTE TO TOSHIRO MIFUNE（三船敏郎フェスティバル）」を開催したニューヨークの『Japan Society（ジャパン　ソサエティー）』で行います」と、渡邉氏。

　Japan Societyとは、1907年にニューヨークに創設された全米最大の日本交流団体のことで、約3,000人の個人会員と約160社の法人会員を持つ。日米の相互理解と友好関係を目的に、政治、経済、文化、教育など幅広い分野で、舞台公演や人材交流を手掛けている。通常、ひとつのレストランのレセプションパーティーを、この会場で行うことは有り得ないことだ。それだけ『MIFUNE New York』が、世界から注目を集めるレストランであることは確かだ。

　Japan Societyでレセプションパーティーを開催できるのは、東京レストランツファクトリーが六本木や銀座など外国人の多い場所を拠点とした店舗展開を行い、本格和食を日本人だけでなく、多くの外国人に提供してきた実績が強みだといえるだろう。

吉田兄弟（津軽三味線）

　セレモニーパーティーのゲストには、日本の伝統文化である津軽三味線を現代風にアレンジし独特の魅力を発信し、世界各国で活躍する吉田兄弟（吉田良一郎氏と吉田健一氏）を迎える。料理はもちろん、会場やゲストなど全てに於いて、JAPAN QUALITYを世界に発信し日本のファンをつくるレストランとして『MIFUNE New York』のデビューを飾る手はずは着々と進められている。

　今年は国内のホテル、商業施設を中心に14店舗の出店を計画、また、海外ではニューヨーク以外にも台北に2号店を出店する。海外でラーメン・カレー・焼肉・定食などの日本食ブームが広がるなか、単なる日本の飲食店を海外展開するのではなく、日本人シェフをはじめとした日本人の心から生まれる食を通じたJAPAN QUALITYを世界に広めるといった、他社とは一線を画したレストランを展開する同社から、ますます目が離せない！

■東京レストランツファクトリー株式会社

〒153-0044

東京都目黒区大橋2-22-7　村田ビル9F

TEL 03-6407-1066

（※1）SAKURAvillage

「日本のファンをつくる」国内最大級のコミュニティーサイト