ランダムトーク
九州居酒屋チェーン「熱中屋」に土曜夜に行きました。最近の人気の通り、次々にお客様が入ってきますが、スタッフが少なく提供時間が長いのが気になりました。人気の活鯖は変わらず美味い。13日に大阪から鯖専門店「サバ―」が東京に進出し、恵比寿で3月8日オープンしました。今年は、鯖が話題になるかも知れません。
景気低迷が日本の接客を磨いた。
12日にS1サーバーグランプリを開催しました。2006年にスタートし、今回で10周年です。よく続いたものです。企業と異なり、金銭を目的にしていないから続いたのかも知れません。参加メンバーから月額1万円の会費を求めていますが、個人として負担している方もいます。ボランティア活動は今、人気ですね。
優勝したのは、東京「絶好調てっぺん」の松村康夫さん。今回は全国からのファイナリストが12名。それも個性的な方々ばかり。歴代の優勝者の接客スタイルを真似た「優等生サーバー」が多かったので、今回は地区大会からオリジナリティある方々を選考できる審査方法に変えました。
松村さんが圧倒的だったのが、12人から6人が選ばれた後の2回戦。妻に先立たれ、子供達も独立して、一人寂しく誕生日を迎えようとする77歳のおじいさんへの接客です。松村さんは他界した自分の父親をダブらせて、ステージにも関わらず本当に泣きながら接客して、審査員や観客の心を動かしました。他の5名は元気づけようとしておじいさんを笑わせようとしました。松村さんの年の功の勝利です。
最近のS1の審査は、当日までロールプレイングのシチュエーションを非公開にした規定審査がメインです。事前練習の仕方がなく、普段のたゆみない勉強の成果が問われます。
毎年、シチュエーションのテーマは変わります。テーマを考え審査基準を司る、コンサルタントから成るレギュレーションチームはS1の心臓部であり、自慢です。
中国から外食コンサルタント会社が中国の外食経営者100名を引き連れて観戦してくれました。近い内、上海でS1が開催されると嬉しいです。翌13日に彼ら100名とS1幹部とで夕食会がおこなわれ、大歓迎を受けました。中国の人民会議のニュース映像のように、腕を高く掲げて一斉に拍手してくれました。
中国の景気低迷と、ぜいたく禁止令で外食の売上が減少しています。お客様の奪い合いが起きる中、また来たいと思わせる接客の重要性が増しており、その先進国である日本に学びに来ています。
10年経ってS1がようやく世の中に認められたように感じられました。1990年代後半から20年続いた日本の未曾有の景気低迷が日本の接客を磨き上げたように思います。接客で世界に貢献できたら嬉しいですね。
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