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取材・執筆 : 安田正明 2013年12月15日執筆
イーイタリーで同社が輸入販売するピエモンテ州のワインのテイスティングディナーに参加させていただきました。イーイタリーはトリノに本店を持ち世界の主要都市に展開しているイタリアンフードマーケットです。ニューヨークの店舗は年間50億円も売るそうです。日本では代官山が本店で、他に東京を中心に横浜、大阪で11店舗を展開しています。
同社日本法人の社長である林茂さんは、イタリアワインのプロフェッショナルソムリエでもあります。林さんのワインの説明とともに、ワインに合わせたイタリア料理が次々に提供されます。玉ねぎをくりぬいてその中にチーズを入れてオーブンで焼き、上に黒トリュフを載せた皿が特に美味しかったです。黒トリュフは動物性脂肪との相性が抜群です。今年はフォアグラが人気でしたが、来年は黒トリュフかもしれません。
実は林さん、以前、私と同じサントリーで働いていました。初めてお会いしたのは30年ほど前。林さんはミラノのレストラン燦鳥(サントリー)で働いていました。20代前半の私は初めての海外。しかも、仕事での一人旅。心細い中、ミラノ店で林さんの優しいもてなしに癒され元気になりました。その以来のお付き合いです。
レストラン燦鳥は当時、サントリーが世界で展開していたしゃぶしゃぶ、寿司、会席など本物の日本料理を提供していました。ロンドン、パリなど世界の主要都市に10店舗以上を展開していたように記憶しますが、今は、ホノルルとメキシコの2店舗のみ。残ったのはたった2店舗。各地で高級レストランの位置付けで、上流階級層から日本料理を広めていきました。
12月、「和食 日本人の伝統的な食文化」が世界無形文化遺産に登録されました。その背景には、林さんのような方の日本料理を海外に広めようという努力があります。30年以上前から、様々な方々の力で今の日本食人気が築かれたんです。先人に感謝です。
ところで、林さんはイータリーの創業者のオスカー・ファリネッチさんとともに、イタリアでワインの本を出版しました。それが5万部も売れているそうです。ワインの専門書で5万部というのは凄いです。来年には日本語版が出版されるそうです。是非、ご期待下さい。
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