キーコーヒー、京都イノダコーヒを子会社化 事業承継ファンドから買収

 キーコーヒー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:柴田 裕)が、京都の株式会社イノダコーヒ(本社:京都府京都市、代表取締役社長:前田  利宜)の株式94.2%を取得し、連結子会社化する。

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 イノダコーヒは、1940年に京都市で創業し、コーヒー豆の製造・販売を行うほか、現在、京都市を中心に喫茶店等を9店舗運営している。キーコーヒーは、2021年にイノダコーヒと業務提携し、家庭用市場にて「京都イノダコーヒ」ブランドを販売しているほか、2025年4月にはコラボした「イノダコーヒ with KEY COFFEE」を岩田屋本店(福岡県福岡市)にオープンさせた。25 年3月期で売上高21億38百万円(4.5%増)、最終利益52百万円(26.8%減)。

 イノダコーヒは、22年9月に事業承継のため、国内の中堅・中小企業にフォーカスした投資ファンド「アント・キャピタル・パートナーズ」に株式を売却した。キーコーヒーはこのファンドから7月30日付けで株式を取得する。同ファンドは外食では、寿司チェーン「うまい鮨勘」を展開する株式会社アミノを2019年に創業オーナーからの事業承継として譲受、24年にSRSホールディングス株式会社へ譲渡している。

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イノダコーヒ本店(京都市中京区堺町通り三条下る道祐町140番地)、211席もある

取材・執筆 : 安田正明 2025年7月2日

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