双日、米国でテイクアウト寿司を買収。銚子丸・ロイヤルと開発中の寿司店につながる。

 双日株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長COO:植村 幸祐)が、米国の中西部を中心にスーパーマーケット300店舗以上でテイクアウト寿司事業を展開するSushi Avenue Inc.(スシアベニュー社)の全事業を取得した。

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 米国では、従来、高級レストランが寿司市場のトレンドをけん引していたが、近年は学校の食堂で提供されるなど、ローカル化・一般化が進み、その市場規模は日本の約1.6倍まで拡大しているという。スシアベニュー社は、スーパーマーケットに特化した寿司企業として2004年に設立。20州以上のスーパーの総菜売り場へ出店し、店内で調理することで、新鮮なテイクアウト寿司を販売している。販売先に合わせたプライベートブランドも開発しており、スーパーと消費者のニーズに合わせた商品開発を強みとする。また、寿司レストラン3店舗とクイックサービス6店舗を持つ。 

 双日は、2022年3月に水産食品加工のマリンフーズ、23年4月に冷凍マグロ加工のトライ産業株式会社をグループ化し、国内外からの調達力、商品開発力を強化しながら海外進出を目指し、MF(マリンフーズ)アメリカを2024年1月に設立した。今後はマリンフーズの持つ豊富な寿司ネタの供給力および寿司商品の提案力を生かして、マグロやサーモンといった定番以外の寿司ネタを盛り込んだ商品開発などを予定している。

 双日はロイヤルホールディングス株式会社と株式会社銚子丸と3社でSUSHI-TEN USA Inc.(スシ-テン社)を立ち上げ、米国西海岸を起点に、消費者の嗜好を捉えた寿司の新業態を開発中。

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https://www.sushiavenue.com/

取材・執筆 : 安田正明 2024年7月31日

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