焼肉の天壇、新セントラルキッチンに20億投資。秘伝の「つけタレ」生産能力3倍に。

 1965年創業の「焼肉の名門 天壇」など12店舗を展開する株式会社晃商(本社:京都市東山区、代表取締役社長:新井 義淳)が、セントラルキッチン(CK)を京都・上鳥羽に新築移転し、2月28日(日)より試験稼働を開始させる。

 天壇の人気は、秘伝の「つけタレ」。牛骨スープをベースとした黄金色に透き通った出汁のような味わいでさっぱりしていてコクがあり、肉の旨みを引き立たせる。旧CKでは伝統の味を一定の品質で全国の店舗から提供するため、肉のつけたれや調味料などを全て手作業で製造し、調理や荷下ろしなど製造工程で多くの重労働が発生していたという。

 新CKは、地上4階建て、延床面積は約3023平米。総投資金額約20億円。原材料の納入から製造・出荷までを効率的に行える設計を採用することで生産能力を約3倍に増強した。また、重労働を軽減し女性や高齢者でも働きやすい環境を作った。さらに、HACCP認証の取得もめざす。アフターコロナにおける飲食需要の再拡大に備え、ネット通販用の新商品開発や新たな業態での出店なども視野に入れる。

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取材・執筆 : 加藤一 2021年3月1日

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