【24年5月街角景気】先行きは4ヶ月連続でマイナス。物価ばかり上昇し、定額減税への期待感じられず。

 街角景気は地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々から聞いた景気判断。2024年5月は、3ヶ月前と比較しての景気の現状判断は飲食関連では、44.1ポイントで、 3.7ポイントマイナス。2ヶ月連続で下落した。

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   2~3ヶ月先の景気の先行きに対する判断は、44.7ポイントで、4.2ポイントマイナス。2月から4ヶ月連続で下落した。賃金が増えず、物価ばかりが上昇していることへの不安が広がっている。6月から実施される定額減税による実質賃上げの効果は期待されていないようだ。

■街の声
「物価の上昇傾向が続いている一方で、賃金が増えているとの話が余り聞こえてこないことから、今後の景気はやや悪くなる。」(北海道・高級レストラン)
「物価高、電気料金の値上げ等で、生活することで精一杯のようである。まずは外食から節約するというのは目に見えている。」(北関東・一般レストラン)
「年度末からゴールデンウィークまではインバウンドを含め観光需要が高まり、元日の能登半島地震からの復興支援や北陸応援割などによる需要、北陸新幹線の敦賀延伸等、2023年
を大きく上回る客でにぎわっていたが、ゴールデンウィークを境に観光客が減少し、落ち着いた状態になっている。」(北陸・一般レストラン)
「物価の上昇が止まらず、外食の機会が減りつつあるため、来客数が伸びない。」(近畿・一般レストラン)
「インバウンド関連の客は増加する傾向にあるが、国民生活の出費は増加するため、日本人の飲食店利用は減少する。」(九州・居酒屋)

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取材・執筆 : 安田正明 2024年6月11日

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