函館西部地区バル街とは、参加店を掲載したマップを見ながら街を巡り、事前に購入したチケットと引き換えにドリンクとおつまみを味わう、「食べ・飲み・歩き」を楽しむイベント。2004年に行われた「スペイン料理フォーラムin HAKODATE」の前夜祭としての企画が発端。発案者であるスペイン・バスク料理店主の深谷 宏治(ふかや こうじ)氏は、バスク地方の旧市街で盛んなバル巡りの文化をこの西部地区で再現することで、地域の人々に楽しみながら街への愛着を感じて欲しいと考えた。料理人仲間や、この街への熱い思いを共有する友人たちと実行委員会をつくり、企画を実現させた。
2019年の春には31回目を迎えた。15年間で参加店は25店から80店以上に、5枚つづりのチケットの販売数は400冊から4,000冊以上に増えた。一夜に4,000人以上の市民が西部地区バル街に集うことで、市民によるライブや着物の着付けなど、他の文化活動も生まれている。バル街の活動は全国から注目を集め、同様のイベントは日本中に広がった。

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