ワタミ、香港の合弁会社を完全子会社化。不採算店整理の中、協業メリット出ず。

 ワタミ株式会社(本社:東京都大田区、 代表取締役社長:清水 邦晃)が、香港の外食投資会社Beautiful Oriental Group Limited(BOG、本社:香港、代表取締役社長:李 茂)と合弁会社Watami China Food & Beverage Company Limited(純資産6億26百万円)を完全子会社化することを決めた。ワタミが40%、BOGが60%を出資していたが、ワタミがBOGの60%を買い上げる。

 ワタミとBOGは、中国及びアジア各地における日本食マーケットの拡大をともに推進することを目的として、2016年9月に合弁会社を設立し、両社グループの得意分野を生かしながら、既存店舗の収益改善に取り組んできた。その中で、マーケティング力、物件開発力及び資金力を補完するパートナーとしての期待があったものの、実質2年間の取り組みにおいて、具体的な協業メリットを引き出すに至らなかったという。

 ワタミは海外事業では、不採算店舗整理と商品政策の見直しを行っている。2019年3月期第2Q(2018年4~9月)決算では、海外外食事業における売上高は3,446百万円(前年同期比93.4%)、セグメント利益は43百万円(前年同期は61百万円の損失)となっている。

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取材・執筆 : 加藤一 2019年1月30日執筆

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