ゼットン、元・財務責任者が1.7億横領 アダストリアによるTOB以前から、鈴木会長は代表権を返上

アパレルの株式会社アンドエスティHD(元・株式会社アダストリア、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:木村 治)の連結子会社である株式会社ゼットン(代表取締役社長:菊地 大輔)において、財務経理部門の責任者であった元従業員1名が在職時に、約1.7億円の業務上横領を行っていたと公表した。

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20 年~25 年にかけて複数回に渡りゼットンの預金口座から現金を引き出し、私的着服を行った上、不正な経理処理によって隠ぺいしていた。本年7月下旬にゼットン社内からの内部告発を受け、社内調査を実施した結果判明した。横領額合計は2020年~2025年の期間で約1.7億円となる。

監督責任を明確にするため、株式会社アンドエスティHDの会長・社長・専務の報酬月額の10%を3ヶ月間減額する他、ゼットンの代表取締役会長  鈴木伸典氏は代表取締役を辞任し、取締役へ降格とする。社長の菊地氏及び専務の新谷亮氏は報酬月額の10%を3ヶ月間減額とする。

アダストリアがゼットンをTOBしたのは22年2月であり、その当時から横領は続いていたこととなり、当時社長の鈴木氏の責任は重い。

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鈴木伸典氏(左)、菊地大輔氏(右)

取材・執筆 : 安田正明 2025年9月19日

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